善勝寺だより 第124号令和5年9月12日発行 |
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また宗教は知的方面から観察することもできます。宗教と知性とは不可分離のものです。では知性それ自身のみで宗教であり得るかといえば、社会的活動や儀式のみが全幅でないのと同じであります。けれども宗教はどうしても知性、哲学の力を多少なりとも借らねばならない関係のもとにあります。
次に、宗教と道徳との関係です。宗教と道徳とはどちらがより根本的なものであるか、または宗教は従であって道徳が主であるとか、またはその反対であるとか、多くの議論があります。
本来宗教は道徳ではないのであります。
しかし、道徳をことごとく破壊し去ったところに宗教があるとはいえません。
善人が必ずしも立派な宗教家ではなく、立派な宗教家だからといって必ずしもその時代にその人が善人として通るものとも限りません。
以上は宗教に対する観察上の四つの立場を示したものでありますが、これらの要素をいかにうまく混ぜ合わせても決して宗教を成立させることはできません。ここに今ひとつ大切な要素があります。そしてこれこそ宗教の本体を形成する。最も重要なる要素をなすものであります。
自分はこの要素を宗教経験という名題のもとに説いてみる考えであります。
(続く) |
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