善勝寺だより 第84号平成25年9月10日発行発行責任者 明見弘道 (3ページ) |
---|
生前戒名授与のすすめ
戒名というと、葬儀のとき故人に対して授与して戴くものと思われがちですが、本来はそうではありません。
仏教徒として仏様の加護のもとで、尊い人生を全うしたいと思う方が、仏教徒の証としての戒名を菩提寺から戴く、これが本来の姿であります。
キリスト教では、クリスチャンネームを持っている方がクリスチャンとして認められるのが一般です。
善勝寺では平成七年四月に開山四百年遠忌の行事の一環として授戒会を行い当時の役員さんを始め多くの檀徒の方に生前戒名を授与致しました。
また、永代供養合同墓に生前に申し込まれる方には、納骨規定によりあらかじめ戒名を授与することになっております。
そのほか、子供に負担を掛けたくないので、自分の好きな字を入れて欲しいから、など様々な理由で生前に戒名を授与して欲しいとの希望も多く、これまで授与させて頂いた方々の合計は、五百名近くになろうかと思います。
「私にはもったいない良い名をつけて頂きこの名に恥じない生き方をします」、「生まれ変わった気持ちがしました」などと言って頂いた方が多く、宗教的に意義深いことと実感しています。
葬儀布施事前納付できます
また最近多くなったのが、葬儀のお布施を納めておきたいという方です。
これまた様々な理由があるのですが、「子供に負担を掛けたくないので」、「身寄りのものがいないので」などという理由が多いようです。
お寺としては「○○儀葬儀布施事前納付(通夜・葬儀・初七日まで)」などと明記した領収書を発行し、檀信徒名簿に記録しておきます。
以前は葬儀のお布施はそのときに、と言って事前に受け取らなかったのですが、希望が多くなりましたので、受け取ることにしました。
- 【前のページへ】
- 【善勝寺だよりトップへ】
- 【次のページへ】