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第80号 お盆号(平成24年9月6日発行)

善勝寺だより 第80号
平成24年9月6日発行
発行責任者 明見弘道
残暑お見舞い申し上げます。
檀信徒の皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
お盆が過ぎても猛暑が続き、雨も降らないので境内の木々も弱っていましたが、九月になってようやく恵みの雨となりました。これで、私も圓さんも夕方の水まき仕事から解放され、ホッとしています。

さて、先月の施餓鬼法要には猛暑の中、多数ご参拝頂き誠にありがとうございました。
塔婆の申し込みも千百基を越え境内墓地には新しい白い塔婆が立ち並びました。

施餓鬼会当日受付にてお渡しする供物の件ですが、パソコンでの集計ミスで不足ができ、役員さんやスタッフの方、五時過ぎておいで下さった方には、お渡しできませんでした。自由参拝時間にお参りするとの申し込みの方の一部がカウントされていなかったのが原因でした。この場を借りてお詫び申し上げます。
また、今年も午前の一座と二座が大変混み合い、本堂に入れなかったり、駐車できなかった方があったとのことでした。
来年からは地区分けは致しませんので、鴻巣市在住の方も含め、できる限り午後の三座四座にお参り頂ければ幸甚です。

さて、もうお彼岸のご案内をするときとなりました。
今年は、私の友人で、小田原市東学寺の住職笠龍桂師に法話を依頼致しております。
笠師とは平林寺専門道場での修行の仲間でありますが布教師として各地に赴いてお話しされています。
昨年の春彼岸においでくださる予定でしたが、震災で中止となり、この度ようやく実現することとなりました。
多数お参り下さいますようご案内申し上げます。

明見弘道 合掌

ご案内

秋季彼岸会と落語会

例年のごとく、お彼岸の中日(秋分の日)に彼岸法要を厳修致します。
尚、法要後に法話会も開催しますので、檀信徒の皆様、ご近所お誘い合わせのうえ、多数ご来山下さいますよう謹んでご案内申し上げます。

9月22日(土曜日)午後2時より 彼岸法要
2時30分~ 法話会 3時30分終了予定。

*ご供養料、塔婆料(一基3千円)は玄関受付にて役員にお渡し願います。
また、彼岸の塔婆を建てられる方は、前もって電話やFAXまたはメールでお申し込み下さい。
なお、そのさい施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。

東光山ミニ法話

『法句経(ダンマパダ)』その7

一かかえほどの磐石(いわいし)
風にゆらぐことなし
かくのごとく 心あるものは
そしりと ほまれとの中に
心うごくことなし(81)


「風吹けども動ぜず天辺の月」また、 「八風吹けども動ぜず」という禅語があります。大嵐の晩でも月は天にあって動ずることはありません。
八風とは、人間の心を動かす対象として、利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽の八つと言われています。つまり、成功したといっては、有頂天になる。失敗したといっては意気消沈し。毀(そし)られたといっては、腹を立て、誉(ほ)められたといっては、調子に乗ります。毀は陰でそしることであり、譏は目の前で悪口いうこと。また誉は陰でほめることであり、称は本人に向かって賞賛することです。いずれにせよ私たちは、そういうことを常に気にして心を動かすものであります。

苦しみと楽しみに至っては、なおさら強く人の心を動かします。人はみな苦しみを逃れんとし、より多くの楽しみを求めて、一生わけもわからずさ迷います。
どんなに風が吹いても、どんなに雨が降っても盤石の微動だもしないように、成功しても失敗しても、誉められても謗られても、楽しみにも苦しみにも、心を動かさぬ人こそ、智者(賢者)と言うべきであるとお釈迦様は説かれました。
底深き淵の澄みて
静かなる如く
かくのごとく 心あるものは
心あるものは 道をききて
こころ安泰(やすらか)なり(82)

心ある人は
いかなるところにも
著(じやく)(執着)するなし 
かかる人はこの欲
かの欲にほだされず
福(たのしみ)にあうも
はた 苦しみにあうも
心ある人は
その思いうかぶことなく
その思い沈むことなし(83)


渓流の深い淵は、あせらず騒がず争わず、水はたえず流れていながら、流れるとも見えず、千古の碧を湛えて、清寂そのものです。  
み教えをよく守り、心の調えられたる智者もまた、この渓谷の淵のように、あせらず騒がず争わず、動いて動くとも見えず、深く仏心を湛えて清寂平安であるとお釈迦様は教えられています。
数多き人々のうち
彼岸(ひがん)に達するは
まこと かず少なし
(あまた)の人はただ
この岸の上に
右に左に 彷徨(さまよ)うなり(85)


彼岸とは理想の世界であり、あこがれの世界であります。
この岸が、善と悪、美と醜、勝と負、毀と誉、苦と楽など二元対立の世界ならば、彼の岸は善悪を越え、美醜を離れ、勝負の無い、利衰毀誉苦楽に心を動かされることのない世界であります。

しかし、そんな世界に到達できる人はごくまれな人でありましょう。
私たちは現実の喜怒哀楽の世界にあって、一歩でも彼岸に向かうため精進したいものです。

〈つづく〉

(内容は無文老師の法句経講話を参照し、本文は友松圓諦師の訳です)

施餓鬼法要供養料/震災義援金などのこと

当寺は毎年施餓鬼会の供養料の一部を、震災の義援金、並びに難民を助ける会に等に寄付しております。

今年度の東日本大震災の義援金は、花園会員への見舞金としてではなく、広く復興・復旧に役立てるため「本山妙心寺」に二十万円。対人地雷撤去のため、マラリヤ予防の蚊帳をアフリカに送る運動の協力金として「難民を助ける会」に十万円。合計で三十万円送金致しました。

以上謹んでご報告しますとともに、皆様のご協力に感謝申し上げます。

役員さんスタッフの皆さん ありがとうございました

施餓鬼法要鬼あたり、役員の方々には、前日の準備、また当日は朝早くから片付けまで、スタッフの皆様も、受付や案内、生花の販売と暑い中ご協力いただき、誠にありがとうございました。
おかげで無事終えることができました。心より感謝申し上げますと共に、今後とも宜しくお願い申し上げます。
反省会(慰労会)のときお話し頂いた感想ご意見を精査して、より良い法要となるよう検討していきたいと考えています。

北駐車場の水場とトイレ/道路横断注意

施餓鬼会後の反省会にもご意見頂きましたが、北駐車場内の水場やトイレを使用するにあたり、道路の横断する際ひやりとすことが何度かあったようです。裏道ですが、車も多くなりましたし、かなりのスピードを出す運転手もいます。
来年からは、道路横断の人のため、ガードマンを一人増やし、見守ってもらう予定ですが、普段から、急いで飛び出したりしないよう、特にお子様には注意して下さい。

『ご案内』彼岸会

法話の集い

彼岸法要の後、一時間ほど法話会を行います。
今回法話をお願いしております説教師さんは、昨年の春彼岸にご来山頂くことになっておりました、東学寺の住職です。是非友人知人をお誘い合わせの上、多数ご来場下さいますよう、謹んでご案内申し上げます。

日時 9月22日(土曜日)
午後2時より彼岸法要
場所 善勝寺本堂(庫裡玄関よりお入り下さい)
講師 小田原市 臨済宗建長寺派 東学寺住職  笠 龍桂 師
タイトル 『人生は四苦八苦』


*善勝寺の檀信徒以外の方も入場できます。(檀信徒以外の方は、彼岸供養料など必要ありません。)

事務局からのお願いとお知らせ

  • 水桶は元にあったところに戻して下さい。特に新しい水場には、大きい水桶は収まりません。かたちを統一してありますので元にあった場所に返して下さいますようお願いします。
  • 線香の火は専用ライターで着けて下さい。新聞紙などを燃やして着けることは危険ですし、墓が汚れますのでやめて下さい。また、できるだけご自身で購入されご持参頂きますようお願いします。
  • 郵便ポストがバス停そばに設置されました。元新井商店のところにありました郵便ポストが、建物が震災で倒壊したことと、道路沿いで危険なため、駐車場入り口、バス亭そばに移動されました。寺にとっては郵便物が多いので大変助かります。皆様も大いにご利用下さい。
  • 彼岸には、墓参用生花の販売は致しておりません。当寺での販売は8月13日のみです、ご了承願います。

編集後記

  • 「善勝寺だより」80号をお届け致します。
  • 北辰軒に設置した太陽光発電、しっかり働いてくれています。日中ほとんど電気を使用しないので、余剰電力の売電金額が一ヶ月5万円を超えています。この分だと8年ぐらいで設置費用を取り戻せる計算になります。
  • まもなく彼岸花(曼珠沙華)も咲くことでしょう、今年は土手の道沿いにも球根2百玉植える予定です。また、元町営住宅があった所には、ピンクや黄色の種類もあります。墓参の折散策して下さい。
  • 次号は、年末号として年内に発送する予定です。それには護持費のお願いと郵便振替を同封致します。お早めに納入いただきますようお願いします。
  • また、来年年忌法要が当たっておられる家には、今年11月末に年忌法要のお知らせを郵送致します。

(弘道)

埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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