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第119号 お盆号(令和4年6月27日発行)

善勝寺だより 第119号
令和4年6月27日発行
発行責任者 明見弘道
暑中お見舞い申し上げます。

檀信徒の皆様におかれましては、如何お過ごしでしょうか。
この2年半、コロナコロナで大変でしたが、規制も緩和されようやくコロナ以前に戻りつつあるように感じています。
先日の読売新聞「人生案内」の欄に次のような回答がありました。投資で貯金失い無気力になった20代男性の方からの相談に対して、山田昌弘教授の回答です。
【「過去は過去、過去を取り戻そうとすると未来を失う。」
これは、アメリカのクリントン元大統領の演説からの引用ですが、人生にとっても当てはまると思います。
人生は選択の連続です。だから、何か不都合なことが起こるとああすればよかったという後悔にさいなまれるのは誰しもあります。また、過去の失敗を埋め合わせようと焦ってうまくいった例を私は知りません。
過去は教訓、月並みな言い方ですが「授業料」と考えてください。(中略)
まずは、自分に合った仕事を見つけ、一生懸命取り組んでみる、そうすれば、未来はおのずと開けてくると思います。

私は、過去は過去、過去を取り戻そうとすると未来を失う。というクリントン元大統領の言葉に共鳴しました。

以前に施本としてお届けしました「善(よ)きご縁に」という冊子を読んで頂いたかと思いますが、そこにも、過去にとらわれると「今、ここ」が疎(おろそ)かになっていまう、そんな生き方を重ねがちです。とあります。

大切なのは「今、ここ」です。
自分のなすべきこと、そこに集中して、一瞬一瞬を大切に生きたいものです。

明見弘道合掌

ご案内

山門施餓鬼会

 別紙案内の通り8月13日は当山年間通じて最大の行事である「施餓鬼法要」を行います。
準備の都合上、本堂前での塔婆供養は、朝9時に行います。
外から施餓鬼棚に向かっての焼香も9時からできます。

9時以前においでになっても塔婆は受け取れませんので、あらかじめお知らせ致します。
施餓鬼法要は、午前10時と午後2時から行いますが、本堂内にお入り頂くのは、初盆をお迎えのご家族の方です。それ以外の方は、恐縮ですが本堂前で焼香してお参り頂きますのでご了承願います。

お申し込み頂きました塔婆は8月20日までは本堂前庭にありますので、当日お参りできなかった方もできるだけご自身でお建て頂きますようお願いします。

檀信徒の皆様におかれましては、ご多用のことと存じますが、多数ご参拝下さいますよう謹んでご案内申し上げます。

住職

東光山ミニ法話

『舎利礼文』その5

舎利礼文(しゃりらいもん) (全文)
一心頂礼(いっしんちょうらい) 万徳円満(まんとくえんまん) 釈迦如来(しゃかにょらい)
身心舎利(しんじんしゃり) 本地法身(ほんじほっしん) 法界塔婆(ほっかいとうば)
我等礼敬(がとうらいきょう) 為我現身(いがげんしん) 入我我入(にゅうががにゅう)
仏加持故(ぶつがじこ) 我証菩提(がしょうぼだい) 以仏神力(いぶつじんりき)
利益衆生(りやくしゅうじょう) 発菩提心(はつぼだいしん) 修菩薩行(しゅうぼさつぎょう)
同入円寂(どうにゅうえんじゃく) 平等大智(びょうどうだいち) 今将頂礼(こんしょうちょうらい)

【意訳】(後半)
仏の大いなるお心によって、私たちは悟りを得ることができ、仏の素晴らしい力によって、世の人々はすべて幸せへと導かれます。菩提心(ぼだいしん)を起こし、未来の仏としてなすべきことをなし、お釈迦さまと同じ円満なる安らぎの境地に入りましょう。誰にでも等しく具(そな)わる仏の智慧を、今まさに礼拝いたします。
平等大智(びょうどうだいち)
(仏さまの大いなる智慧は平等)

一心になることによって、仏さまと一つになることができると述べてまいりました。

『舎利礼文』の最後にある「平等大智」も、よく考えてみますと、「仏さまの大いなる智慧は平等である」と読み解くことができます。

平等であるということはどんな人にも具(そな)わっているということです。本当は私たち全員に具わっているのですが、普段はそれが隠れているのでしょう。隠れた仏さまに姿を現していただき、仏さまと一つになる方法が「一心頂礼」であり「今将頂礼」です。
今こそ、一心に礼拝いたしましょう。
(転法舎「仏さまと一つになるお経」より抜粋させて頂きました)

(完)

よくある質問

焼香のこと

  • 「焼香には何の意味がありますか?」
  • 「焼香は何回するのが本当ですか?」

香りのお供え物

線香を立てたり、焼香することは、仏様や亡き人に花やお茶お菓子などを手向(たむけ)けることと同じで、香りをお供えすることです。

人類は昔から体臭や悪臭を除くためによい香りを放つ草木などが用いられてきました。西洋では体や衣服に付ける香水が発達しましたが、東洋では焼いて勲(くん)じる香が発達しました。

東南アジアには沈香(じんこう)というとても香りのよい香木が採れました。沈香の中でも最も質のよい伽羅(きゃら)はとても高価なものです。

香の功徳

最近は、精油や植物由来の芳香による精神療法の「アロマテラピー」はご存じかと思いますが、香りにはいろいろな効用があります。香の十德という言葉もありますが、感覚を研ぎ澄ます・心身を清浄(きよらか)にする・睡眠(ねむり)を覚(さ)ます・静けさの中に安らぎを得る、などです。

お寺では、大切な客人をお迎えするときは、前もって床の間に上等な線香を焚いてお待ちします。

香は仏の使い

仏典には、説法を願って建物の高いところで焼香したところ、その香煙は風にのってお釈迦さまに届き、香煙に込められた願いを知ったお釈迦さまは、早速法を説かれたと書かれています。

このことから香は仏の使いとされ、仏事に使われるようになったと考えられます。

焼香の仕方

地域や宗派によって異なりますが。
善勝寺では、合掌礼拝の後、右手で香をつまみ一回焼香し、さらに合掌し深々と礼拝して頂いております。

『禅の心を未来へつなぐ』

先日、花園大学創立150周年記念行事(明治5年の創立)で妙心寺に行きました。
臨済宗円覚寺派管長で花園大学の総長でもあります、「横田南嶺老師」と花園大学卒業生で現在ソフトバンク代表取締役社長であります「宮川潤一氏」によります記念対談がありました。
『禅の心を未来へつなぐ』と題しての対談で、とてもとても有意義なひとときでした。

宮)前は10年一昔(ひとむかし)などといっていましたが企業の世界では3日一昔で毎日毎日すごいスピードで進んでいます。デジタル化・人工頭脳が進んで、車の自動運転などはすでに現実のことです。

横)今の若者は、将来が見通せず不安を抱えてるものが多いようですが、宮川さんはどう考えますか。

宮)人口減少で国力が衰えていくなどといいますが、そんなことはありません。明治の日本は人口5,000万人ぐらいで、国力もありました。

横)私も心配していません。デジタルデジタルといいますが、人はみな服をを着て、食べて排泄する。この営みは誰かに代わってもらうことはできませんし、アナログなことです。などなど。

役員会議事録より

4月18日午後1時より、当寺庫裡において『善勝寺定例総代会』を開催しました。以下、報告します。

  1. 現状報告。(住職)
    この4月で住職を拝命して満30年となり、後任住職を迎えることも念 頭においてもらいたい旨を話した。

  2. 令和3年度の会計決算の件。
    収支計算書の報告。(住職)
    監事(黒巣茂氏・大賀文吉氏)による監査報告。報告の通り適正である と承認。また、剰余金は、令和4年度一般会に繰り越すことを承認。
    (檀信徒の皆様には、本決算書を同封しましたのでご覧下さい)

  3. 役員交替の件。
    責任役員福島英夫氏が退任され顧問に就任。黒巣茂氏が後任の責任役員に就任。後任の監査には小川秀樹氏が就任された。役員の補充はしない。

  4. 本年度予算補正に関する件。
    12月決定された予算に、焼却炉買い換えなどの不備があったため補正予算案が提出され承認された。

  5. 施餓鬼会に関する件。
    8月13日の施餓鬼会は、昨年に準じて行うこととした。
    詳細は住職に一任された。

編集後記

  • 『善勝寺だより』お盆号(119号)をお届けします。
  • 外トイレのことですが、いたずらが最近頻発していますので、使用時間は朝は九時から夕方五時までとし、夜間は施錠することにしました。汚したときは掃除して下さいね。
  • 施餓鬼会当日、マナカ生花店が墓参用生花を出張販売します。
    二束で1,000円の一種類で、販売時間は、8時から3時頃までの予定。
    尚、販売は8月13日のみです。
  • 二軒隣の「ローソン」では、常時切り花を販売しています。こちらもご利用下さい。
  • 施餓鬼法要のことなどのお問い合わせは案内文と申込みハガキの書き方をよくお読みの上で、お電話くださいますようお願いします。
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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