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第90号 春彼岸号(平成27年3月6日発行)

善勝寺だより 第90号
平成27年3月6日発行
発行責任者 明見弘道
鶯(うぐいす)は春暖(しゆんだん)に逢うて
歌聲(かせい)滑(なめらか)らかに
人は時平(じへい)に遇うて
笑臉(しようげん)開く
時平(太平)・笑臉(エクボ)

暖かい春の日差しが待ち遠しい日々を、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
世界中の至る所で紛争が激化していますが、憎しみを捨て太平の世となり、皆が笑って暮らせる時はいつ来るのでしょうか。
さて今年は、鴻巣市仏教会主催の『わかる仏教講演会』がある年です。一月に仏教会長が来られ、今年の講演会には、玄侑宗久師(芥川賞作家で福島三春町福聚寺住職)を呼びたいのだが、臨済宗のよしみで掛け合って欲しいとのことでした。前回、都合つかないと断られた経緯もあり、不安もあったのですが、電話には本人がでられ、承諾頂くことができました
11月4日(水曜日)午後2時
クレア鴻巣大ホールにて開催の予定です。今から予定に入れておいて頂ければと思います。
先日、ユーチューブで、玄侑宗久師の「震災復興構想会議」委員として、復興への考えを語り、質問に答えた日本記者クラブでの会見を見ました。
他の委員と違い物質的より心の問題(犠牲者に対しての供養や遺族への心のケアの事など)を提起されていました。
4年経った今でも、毎月11日には見つかっていない不明者の捜索を行っており、何か手がかりがないかと、その様子を見守っている家族があります。
方や、墓じまいと称して、先祖の遺骨を業者に委託して海に撒いている様子や、肉親の遺骨を散骨する様子などがテレビで放映されています。
どうか皆さん、情報に惑わされないで、「あるべきよう」は何か、心のうちは何かをしっかりもって、行動して頂きたいと思います。

ご案内

春季彼岸会

例年のごとく、お彼岸の中日(春分の日)に彼岸法要を厳修致します。
檀信徒の皆様、多数ご参拝下さいますよう謹んでご案内申し上げます。

3月21日(土曜日)
午後2時より、彼岸法要
午後2寺40分から、住職の法話
午後3時終了予定 
*ご供養料、塔婆料は玄関受付にて役員にお渡し願います。
また、彼岸の塔婆を建てられる方は、お早めに電話やFAXまたはメールでお申し込み下さい。
Mail : temple@zensyoji.or.jp
なお、そのさい施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。

東光山ミニ法話

『法句経(ダンマパダ)』その17

無益(むやく)の句より成る
そのことば
たとえそのかず
千ありとも
それを聞き
心の寂(やすけき)をうる
意味深き一句こそ
遥(はる)かにもまさる
100(友松圓諦師訳)

中村元氏の訳は、次のようになっています。
「無益な語句を千たびかたるよりも、聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞くほうがすぐれている。」
今回は、(故)山田無文老師の解説を参照して紹介します。
かつて、無文老師が出雲での講演の後、一人の老人が老師に次のような質問をしました。
「だいたい仏教には、教典が多すぎる。自分たちのような忙しい在家の者には、とても読みきれるものではない。キリスト教のバイブルのように、ポケットに入るくらいの簡単なものにならないものか」
老師は、次のように答えたそうです。
「それは図書館に行って、本が多すぎて読み切れないから減らしてくれと言うようなもので、本が多いということは、それだけ文化が進んでおるということで立派なことである。
しかし、どれを読んで良いかわからないのも事実である。そこで、昔の祖師(そし)方が、ご親切に我々に代わってお釈迦様の一切経を何度もお読み下さって、その夥(おびただ)しい教典の中から、弘法大師は『大日経』と『理趣経』さえ読めば、即身成仏できるとお示し下され、伝教大師や日蓮聖人は、『法華経』さえ読めば、他は読むに及ばぬと教えられ、法然上人は、浄土の三部経を読めば、往生極楽疑いなしと導かれ、それぞれの宗派というものができたのだから、全ての教典を読まなくても、あなたの信ずる宗派の教典だけを一心に読まれたら良いでしょう。
しかもそれさえ読むまいと思われて、日蓮聖人は、南無妙法蓮華経と、七字の題目を唱うれば、『法華経』を読んだと同じ功徳があると強調され、法然上人は、三部経を読まなくても、南無阿弥陀仏の六字の名号を唱えれば、往生疑いなしと、大慈悲を垂れられたのである。バイブルほども要らない。たった六字・七字で救われるのだから、勿体ない限りではありませんか。
禅宗は、六字も七字も多すぎる。『無(む)』の一字が解れば良い、というのだから、これ以上簡単な教えが他にありましょうか。」と答えられたそうです。
禅宗は、不立文字(ふりゆうもんじ)、教外別伝(きようげべつでん)といって、沢山の教典を必要としません。祖師方の示された、「無」とか「関」あるいは「日々是好日」などの一句を公案として、それに精神を集中して修行します。
「無益な知識をたくさん集めることによって、知能を浪費するよりも、真に自己の霊性にかかわる大切な一句を守って、日々の精神に統一と安定を与えることを忘れてはならぬであろう。」
無文老師はこう結んでおられます。

〈つづく〉

護持費納入のお礼とお願い

平成27年度分護持費の納入をお願い致しましたところ、早速にお納め頂き恐縮に存じます。
尚、当寺の檀徒の方、当寺に墓地、(合同墓地を除く)を取得されておられる檀徒の方、また、本堂内にご遺骨を預けておられる方で、護持費がまだ未納の方は3月末日までには必ず納入下さいますようお願いいたします。
納入義務のある方で未納がある場合は、6月頃督促状を郵送する予定です。
また、過年度の護持費が未納の方は、過年度分と合計した金額を納入して頂きますようお願いします。
護持費は次年度分を3月末日までに納入すること」という規則に従って毎年期日までに納入下さいますようお願い致します。

尚、当寺よりの領収書は発行致しておりません、郵便局での受領書を一年間以上保管して頂きますよう重ねてお願い申し上げます。

振替用紙を紛失したので送ってほしいという方もありますが、再送致しません。振替用紙は郵便局の窓口にもあります。但しこの場合の振り込み手数料は納入者側になります。
振替口座番号は00500-8-60592 善勝寺
振込の時、住所・氏名の他、連絡先の電話番号も必ずご記入下さい。

護持費は銀行からの振り込みもできます

護持費を、郵便局以外の銀行や、コンビニから振り込めないのかという問い合わせがありました。
コンビニからの振込はできませんが、「ゆうちょ銀行」以外の金融機関や、インターネットバンキングからの振込はできます。
振込先は『ゆうちょ銀行』
支店名は『〇五九』(059)店、
ゼロゴキュウですから、始めに「せ」を入力して下さい。
『当座』預金の『0060592』
『善勝寺』(ゼンショウジ)です。

住職よりひとことふたこと

先日、鴻巣にお住まいの方なのに、上尾で葬儀をすることになりました。
「みずほ斎場」の式場が混んでいて、一週間以上待つことになるので、上尾のホールで行うことになった。とのことでした。
市内に葬儀式場(セレモニーホール)は、あちこちにありますよと言いましたら、依頼した葬儀社と提携関係がないので、どこも使えないとのこと、今からでも葬儀社を変更し、自宅近くのホールですることもできますよ、とも勧めましたが、結局は上尾ですることになったのです。
葬儀は、近くであれば近所の方もお別れに来ていただきやすいのですが、遠いと躊躇されます。
葬儀はまず、「どこでするか」を、決めて下さい。「みずほ斎場」のホールは時期によっては、一週間も十日も待つことはよくあることです。その場合第二希望として、自宅に近いホールを選んでおくと良いでしょう。
次に、そのホールが、葬儀の規模に合うかも検討する必要があります。
料金の他、宿泊施設、駐車場、安置室の有無などを前もって確認しておくことが大切です。
いま、どこの葬儀社も事前の説明会をしています。必ず複数の葬儀社を見学し、いざというときに慌てないようにして下さい。

鴻巣市内のおもな葬儀ホール

  • 鴻巣典礼センター(エビスヤ葬儀社)
    原馬室3156~3
    TEL:048-542-8515
  • サガミ典礼鴻巣葬斎センター
    箕田1874~4
    TEL:048-596-5942
  • セレモホール鴻巣 
    本町2~1~11
    TEL:048-544-0088
  • 福祉葬祭鴻巣営業所
    宮地4~1~9
    TEL:048-543-4499
  • むさしのホール鴻巣(JA葬祭)
    中央20~24
    TEL:0480-61-0101

[50音順]

編集後記

  • 『善勝寺だより』春彼岸号をお届け 致します。
  • 前回の『善勝寺だより』89号、(12月19日発送)が届いていない可能性のある方が3・4軒あります。
    郵便番号が住所と一致しないので住所が印刷されなかったようです。
    お申し出いただければ郵送致します。
  • 檀徒以外の方で、この『善勝寺だより』が必要ないという方は、ご連絡下さい。通信不要扱いと致します。
  • 次回お盆号は、7月の初旬発行予定です。

施餓鬼会、お盆に関することは、次号『善勝寺だより』をお読み頂いた後に、お問い合わせ下さいますようお願い致します。

弘道
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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