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第91号 お盆号(平成27年6月25日発行)

善勝寺だより 第91号
平成27年6月25日発行
発行責任者 明見弘道
暑中お見舞い申し上げます。

檀信徒の皆様におかれましてはご益々清祥のこととお察し申し上げます。
田植えの終わった、広い緑の田圃に白鷺が虫を啄む姿は、一幅の絵を見ているような美しい光景です。稲もこのまま何事もなく順調に育って、今年も豊作でありますようにと願っています。
さて、毎年お盆が近づいてきますと、施餓鬼のことで頭がいっぱいになります。特に心配なのが、一座から四座まで、だいたい四等分に分かれてくれるだろうか、と言うことです。
去年のように午前中に偏ると、駐車場が混乱します。
今年は、30台分ほどの駐車場用地が確保できる見込みではありますが、まだまだ十分とはいえません。また、せっかくお参り下さっても本堂に入れないというのも申し訳ないことです。
そこで今年は、申込状況をパソコン上にてお知らせしようかと思っています。
皆様には、できるだけ早めに希望する時間帯の『座』でお申し込み頂き、ある程度集計できた時点(7月下旬予定)で、申込状況QRコードを当寺のホームページ、トップページ下段『善勝寺からのお知らせ』に載せます。これをご覧になり、申込の座から、比較的に余裕のある座に変更することができます。一応、変更される場合は、お知らせ下さい。 その後、変更分と後からの申込分を反映した、申込状況を更にネットでお知らせします。
(8月上旬)皆様にはその後の変更も可能になります。
このことは、今年初めての試みですので、うまくいくかどうかわかりませんが、一応試みてみます。
パソコンをお持ちの方は、「鴻巣市善勝寺」で検索して下さい。スマートホンの方は、こちらのQRコードをご利用下さい
施餓鬼会に関しましては、別紙ご案内などご覧頂き、多数ご参拝下さいますようご案内い申し上げます。
当寺の墓地にご先祖様が眠っておられる方は、お盆の供養として塔婆一基以上お申し込み頂きますよう重ねてお願い申し上げます。
法要と法要の間の一時間は、自由参拝時間となっています。
着座されない方も、焼香と水向けはなさったうえで、塔婆をお受け取り下さいますようお願い致します。
皆様におかれましては、時節柄ご自愛下さいますよう、お祈り申します。

明見弘道

東光山ミニ法話

『法句経(ダンマパダ)』その18

すべてのもの 刀杖(つるぎ)を怖(おそ)れ
すべてのもの 死をおそる
おのれを よきためしとなして
人を害(そこな)い はた
そこなわしむるなかれ
(友松圓諦師訳 129)
刀杖(つるぎ)をおそれ生命(いのち)ながらうこと
これすべてのひとの
のぞむところなり されば
おのれを よきためしとなして
人を害い はた
そこなわしむるなかれ
(同 130)
すべてのひとは 幸福(たのしみ)を好む されば おのれ自(みずか)らの
たのしみを求むる人
もし 刀杖(つるぎ)もて他人(ひと)を害(そこな)わば
後世(のち)にたのしみあるなし
(同 131)
すべてのひとは 幸福(たのしみ)を好む
されば おのれ自(みずか)らの
たのしみを求むる人
他人(ひと)を害(そこな)うことなくば
後世(のち)にたのしみをえん
(同 132)
お釈迦様在世当時のインドは、幾つもの国に分かれていて、それぞれ王様が統治していました。その中の一つにコーサラ国(舎衛国(しやえこく))があり、王様は仏教信者でありました。名前をハシノク王といいます。お妃様もまた熱心な仏教信者であり、名前はマツリカー王妃といいます。
ある日、王様とお妃様はお城のテラスから夕陽を眺めておられました。
しばらくの沈黙の後、王様が静に話されました。「先ほどから、この世で一番大切で、愛(いと)しいものは何かと言うことを考えていたのだが、この世で一番愛しいものは私自身だとの結論に達した。お妃はどう思うかね。」
そこでお妃様も夕陽を見ながら、しばらく沈黙していましたが、王様に言いました。「私もこの世で一番大切で愛しいものは、私自身だと思います。」
でも二人は、この考えはまちがっているのではないだろうかと不安になりました。そこで翌朝、祇園精舎に滞在されていたお釈迦様のところに行って教えを乞いました。
「私達二人は、この世で一番大切なもの、一番愛しいものは何かと考えていたのですが、二人とも、自分自身が最も愛しいものであるとの結論に達しました。この私達の考えはまちがっていないでしょうか」と。
お釈迦様は静かに答えられました。
「人のおもいは、いずこへもゆくことができる。
されど、いずこへおもむこうとも、人はおのれより愛しいものを見いだすことはできぬ。
それと同じく他の人々も、自己はこの上もなく愛しい。
されば、おのれの愛しいことを知るものは、他のものを害してはならなぬ」(相応部教典)
そこで、最初の句に戻ります。
すべての人々は生を愛し、死をおそれ、安楽を欲しているから、自己に思い比べて他人を害してはならぬ。また害さしめてはならぬのである。
従って自己を愛する人は、実は他人をも愛する人といえるのであります。

(続く)

事務局よりのお願いとお知らせ

その一、線香着火ライターのこと

墓参の時線香に火をつけるライターは各自でご持参頂くようにお願いしております。観音堂の前などに置いてあるライターは、お忘れになった方のために用意しているものです。
特に、お盆・彼岸の時など皆様が使えるように用意しておくことは不可能です。そのため、普段から、線香着火ライターは各自ご持参下さいますようお願いします。

施餓鬼会当日(8月13日のみ)
線香(1束30円)は、墓参用生花と共に、書院玄関にて販売します。

その二、塔婆施主の連名は二人まで

塔婆の申し込みのことですが、連名は同じ名字で2人までとしています。また、1本の塔婆に2霊の戒名はお書きできません。
善勝寺の檀家の方(墓地確保のみの方除く)は、施餓鬼塔婆1基以上お立て下さいますようお願い致します。次に、この善勝寺便りの宛名(名義人)以外の方が、お申し込みされる場合でも、名義人の氏名を並記願います。
 伊藤貴子(名義人、山田太郎)
こちらから、お問い合わせすることもありますので、連絡先の電話番号もお忘れなくご記入下さい。

その三

役員会議事録より

4月23日午後五時より、「さわ」において『善勝寺定例総代会』を開催しました。
平成26年度会計決算承認の件などを審議し、各議案とも提案通り承認されました。
以下、決議事項を報告致します。

  1. 駐車場用地拡張に関する件。
    土地売買交渉がまとまり、近日中に売買契約を交わすことになった旨を報告し、了承された。(3ヶ所、およそ30台分)
    今年の施餓鬼法要に使用できるように整地することとした。

  2. 平成26年度の会計決算の件。
    収支計算書の報告。(住職)
    監事による監査報告。(小川・根岸総代)
    報告の通り適正であると承認。
    また、剰余金は、27年度一般会計に繰り越すことを承認(檀信徒の皆様には、本決算書を同封しましたのでご確認下さいますようお願いします。)

  3. 施餓鬼会に関する件。
    昨年に準じて行うことが了承され、案内に関しては住職に一任。

吉縁会の案内

お寺で婚活

『お寺で婚活』新規会員募集のチラシを、庫裡の玄関に置いていましたら、えっ、お寺で婚活ですかと言いながら、「うちの息子に」などといって何人かチラシをお持ちになりました。

主催者の「東京禅センター」から、先日、報告の手紙が届き、予想を上回る400名以上の申込があり、東京で開催された「第19会吉縁会」は当初40名定員での開催予定を、午前と午後の二部制にして、140名での開催となったとのことです。

「第二十会吉縁会」の日程も決まり、その申込も終わりましたが、会員の登録は引き続き行うとのことです。
25歳~45歳までの独身男女のかたが申し込みできますが、申込は、ご本人が行って下さい。延べ会員数は2,600名超、70組以上の方が「吉縁会で」成婚されました。
費用は当日の参加実費のみで2,000円で、成婚時も無料です。

会員登録、お問い合わせは、
臨済宗妙心寺派「東京禅センター」
電話 03-5779-3800
ホームページは「吉縁会」で検索。

編集後記

  • 『善勝寺だより』お盆号(91号)をお届けします。
  • 施餓鬼法要の受付は、鐘楼横の「観音堂」ですが、毎年受付はどこですかとのお尋ねがあるようです。そこで、今回、仏旗(ぶつき)(仏教の旗で、法要があるとき掲げます。フランスの旗ではありません。)のポールを12mのものに変え、観音堂の前に立てました。青・黄・赤・白・樺のカラフルな旗で、遠くからでも目立ちます。旗のあるところが受付です。
  • 墓参用生花、例年の如く書院玄関にて販売します。売り切れのないよう補充しますので、是非当山でお買い求め下さい。尚、販売は8月13日のみです。
  • 同封の書類は、本書の他、施餓鬼法要のご 案内(鶯色)・お盆とお施餓鬼(青色)・施餓鬼 塔婆申込書(ハガキ)・ハガキの書き方(黄色)・一般会計収支決算書(白色) です。

不明なことは朝9時以降、夕方5時ぐらいまでに電話でお問い合わせ下さい。
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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