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第101号 年末号(平成29年12月19日発行)

善勝寺だより 第101号
平成29年12月19日発行
発行責任者 明見弘道
一(いち)陽(よう)来(らい)復(ふく)

今月22日は冬(とう)至(じ)です。陰が極まり陽に転ずる日であります。これから本格的な冬の到来ではありますが、太陽は一日一日と延びてきます。これを一陽来復いい、なにか心温まるような良いことがありますようにと祈りたくなります。
さて、先月9日鴻巣市仏教会主催の「わかる仏教講演会」には多数ご来場下さいましたこと御礼申し上げます。全体で800人ほどおいでいただき、その内善勝寺の檀信徒の方は200人を超えられていたものと思われます。おかげさまで、大盛況の内に無事終えることができました。
その時の円覚寺管長様のお話は大変好評でして、その後お会いした方からそれぞれに、お礼の言葉をかけていただきました。
私も舞台の袖で聞いておりましたが、90分間無駄のない素晴らしいお話で、会場は大勢の皆さんで埋まってましたが、咳払い一つもなく、シーンとして耳を傾けておられました。
このスペースで、このようなお話でしたと書くことはとてもできませんが、一つだけ紹介します。
心(想っていること)は、必ず言葉に出ます。言葉に発せられたことは、行動となり、そしてその行いは習慣となって繰り返すことになります。
先立つものは、心(想い)です。
ですから、清い心からは、美しい言葉が発せられ、正しい行いとなり、その行いが身につきます。反対に邪悪な心からは不誠実な言葉が発せられ、不道徳な行いとなり、それを続けることになります。
「仰げば光あり」という演題でした。私達は人生の陰(かげ)の部分を見て歩みがちですが、陰があるということは上を仰げば必ず陽(光)があります。この光を仏さまといってもよいのでしょうが、誰しも、この大いなる光に照らされていることに気づけば安心を覚えます。
最後になりましたが、皆様におかれましては健康に留意され、希望に満ちた良いお年をお迎え下さいますことを心よりお祈り申し上げます。

明見弘道合掌

来年の行事

修正會
正月元旦より3日間
涅槃會
2月15日
春彼岸會
3月21日(中日)
降誕會
4月8日
開山忌
8月1日
施餓鬼會
8月13日(月曜)
秋彼岸會
9月23日(中日)
達磨忌
10月5日
成道會
12月8日
除夜
大晦日

平成30年正当年回表

壱周忌
平成29年
参回忌
平成28年
七回忌
平成24年
壱拾参回忌
平成18年
壱拾七回忌
平成14年
弐拾参回忌
平成8年
弐拾七回忌
平成4年
参拾参回忌
昭和61年
参拾七回忌
昭和57年
五拾遠年忌
昭和44年
来年、年回が当たっておられますお宅には、すでに法事の知らせを郵送致しておりますが、法事の予約は3ヶ月前の1日から受け付けております。ご希望の日時が決まりましたら、お電話にてお問い合わせ下さい

東光山ミニ法話

祈りの『延命十句観音経』
円覚寺派管長 横田南嶺老師著

前回、「延命十句観音経」の解説を始めましたので、その続きから順に最後まで老師の言葉を引用して、ご紹介することに致します。

南無仏(なーむーぶつ)
人の苦しみを救おうとなさる
その心こそ仏さまのみ心であり
私たちのよりどころです

二句目は「南無仏」これは仏さまに帰依する、よりどころとするということです。
仏さまとは、これも私達の本心です。私達が生まれながらにもっている仏さまの心、人を救ってあげたい、苦しんでいる人を少しでも楽にしてあげたい、みんなの幸せを祈る、この仏さまの心が一番のよりどころです。
私(南嶺老師)は、まだ小学5年生でしたが、菩提寺のお寺の座禅会に参加しました。そこで由(ゆ)良(ら)(和歌山県)の興国寺目黒絶海老師にお目にかかりました。今にしても思い出しますが、当時夏でしたので、茶色い麻のお衣で、小柄な老僧が太鼓の合図で出て見えました。
その絶海老師が、ご提唱(講話)の前にご本尊に焼香して礼拝なされます。これがなんとも神々しく思われました。子供心に身震いするような感銘を受けました。生死の問題を解決する道がここにあると子供ながらに確信いたしました。それは直感です。学校の先生のいうことはどうもアテにならないけれどもこちらの方が本物だと思いました。
それから一生懸命座禅に行くようになったのです。
初めて老師のお話をお聞きしたときに、老師は高座に上って手を合わせて皆を見渡して、「今日お集まりの皆さまは、みんな仏さまです」と合掌して拝まれました。
最初は、老師は何か勘違いをしているのではないかと思いました。私たちは、確かに少しばかり座禅はしたけれども、心の中は雑念ばかりで、仏さまにはほど遠い。それなのにどうして老師はみんな仏さまだといって、拝まれるのであろうかと、不思議でなりませんでした。
それから20年来座禅して、まさに老師の仰せの通り、銘々みんな仏さまであったというのが、結論です。
みんな仏さまの心をもっています。それこそが、一番のよりどころです。南無仏と手を合わせましょう。
念ずれば 花ひらく
南嶺老師の講演や著書には、坂村真民さんの詩が多く紹介されています。「念ずれば花ひらく」という詩、誰しも一度はお聞きになられているかと存じますが、紹介します。
お勧め図書「横田南嶺老師著」
「人生を照らす禅の言葉」(致知出版)
「禅の名僧に学ぶ生き方の知恵」(同)
「坂村真民詩集百選」(同)
「二度とない人生だから、今日一日は 笑顔でいよう」(PHP研究所)
「祈りの延命十句観音経」(春秋社)
是非ご一読下さい。

花園会のコーナー

米寿・百歳の方はお申し出下さい

花園会員(檀徒とその同居の家族の方)で米寿(数えの88才)と百歳をお迎えの方には本山の管長様からお祝いの手紙に添え記念品(輪袈裟)が頂けます。
来年平成30年は、昭和6年生まれの方、大正8年生まれの方、またそれ以上でまだ受けておられないかたがその対象となります。
対象者がおられましたらご連絡下さい。当寺で手続きいたします。
6月までにお申し込みいただければ施餓鬼会に皆様の前で授与できます。

平成30年度護持費納入の件

この護持費は、当寺を護持するため、檀信徒全員が平等に負担するとの趣旨でお願い致しております。いわば、善勝寺檀信徒の年会費であります。
檀徒の方と本堂にご遺骨を預けておられる方は、規定により必ず納めて下さい。檀徒の方は、本山妙心寺の花園会員として登録しておりますが、本山花園会費、教区花園会費も、護持費より支払っております。
「合同船」へのお申し込みの方、他の霊園などに墓地のある方は、納入義務はありませんが、ご協力をお願い申し上げます。
平成30年度の護持費の納入期限は、同年3月末日となっていますが、お忘れにならないうち、早めにお振り込み頂ければ幸甚に存じます。

尚、郵便局での「振替払込票」を以て、領収書とさせて頂いておりますが、この用紙は、1年以上保管下さいますようお願い申し上げます。

尚、過年度分が未納になっておられるかたは、加算して納入下さいますよう重ねてお願い申し上げます。3ヶ年以上未納となった場合は、墓地使用許可を取り消すという規定になっております。ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

(役員一同)

ご案内

除夜の鐘と修正会

『除夜の鐘』は、11時半から撞き初め、百八撞き終わるのは0時半頃です。行く年に感謝し、来る年の無事を祈って心を込めて撞いて下さい。
観音堂に、団子入りの善哉と、お酒などの用意をしております。

正月元旦から3日まで、午前10時から『修正会』大般若祈祷を行います。檀信徒皆様の一年の無事を祈ると同時に、五穀豊穣・世界の平和を皆様と共に願う行事です。お参り下さった方には、「般若札《と年賀の品、ポスターなどを差し上げています。

今年も、別紙案内の如く3日の祈祷会に引き続き、
新春落語会を開催します。
元旦・2日ではなく、是非3日に、ご近所、お友達をお誘い合わせの上、多数ご来山下さいますようご案内致します。

なお、お参りの際には年賀として、大人一人当たり「千円程度《ご用意頂きますようお願い申し上げます。
(年賀は、上祝儀用の袋ではなく、赤白の祝儀用をお使い下さい。)

役員会議事録より

12月20日午後5時から、住職並びに役員、計8吊(1人欠席)、青年部3吊参加して、静岡県舘山寺温泉に於いて、『定例総代会』を開きました。
以下審議・決議内容を報告します。

  1. 現状報告。
    今年度入檀者数・11月末日までの会計収支などを報告しました。

  2. 墓地拡張の件。
    すでに昨年承認され中断してました計画案ですが、申請手続きを開始することを改めて了承されました。

  3. 平成30年度行事・事業計画。
    行事は29年度に準じて行う。

  4. 「平成30年度一般会計予算《(案)を原案通り承認されました。

編集後記

  • 『善勝寺だより』年末号(101号)をお届けします。
  • 当山の護持費は、墓地の掃除料という意味ではありません、墓地の有無にかかわらず、善勝寺檀信徒一律の年会費です。墓地内の清掃は各自でして戴きますようお願い致します。
  • お墓に、缶コーヒー・缶ビール・ペットボトルなどは置きっぱなしにしないで下さい。お参りの間お供えされたら、必ずご自宅にお持ち帰りいただきますようお願いします。
  • 一月十八日、善勝寺近くの境交差点角に、コンビニ(ローソン)がオープンします。境地区初のコンビニです。どうぞご利用下さい。
  • 来年は、皆様にとってより良い年でありますように念じております。


弘道 合掌
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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