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第106号 春彼岸号(平成31年3月10日発行)

善勝寺だより 第106号
平成31年3月10日発行
発行責任者 明見弘道
一(いつ)点(てん)梅(ばい)花(か)の蕊(ずい)
三(さん)千(ぜん)世(せ)界(かい)香(かんばし)し

境内の白梅紅梅共に満開となりました。(2月27日)
とても良い香りが漂っています。右の禅語は、一輪の梅の花の香りが天地一杯に香っている。
と言う意味で、蕊は雄しべ雌しべのシベという字です。
「梅は寒苦を経て清香を放つ」と言われます。人もまた艱(かん)難(なん)辛(しん)苦(く)を経てこそ香りを放つのでありましょう。
辛(しん)抱(ぼう)という言葉もあまり使われなくなりましたが、この世の中何事につけても辛抱が大切です。自分が苦労していると、他人はみんな楽しているように、思いがちですが、みんなそれぞれに苦を背負って生きています。 短気にならないで、コツコツ、コツコツ、と辛抱に辛抱を重ねて生きていくしかありません。
横田南嶺老師の著書にも

辛い吹雪も辛抱が大事
いつか笑うよ 庭の梅


とありました。
さて次に、春期彼岸法要のことですが、今年の秋彼岸には、本山からの布教師さんが来られることになっていますの善勝寺だよりで、今回は私がお話しさせて頂くことにしました。
また、今年11月13日にはクレア鴻巣大ホールに於いて、鴻巣市仏教会と鴻巣地区仏教研究会主催の『わかる仏教講演』が開催されます。どうぞご期待下さいませ。
そして、前回のたよりにも、書きましたが、今年5月年号が改まるのを機会に、行年(享年)を数えから満年齢に改めます。
但し、家の位牌と墓誌には、これまで通り数えでの年齢を書かれる事はご自由です。葬儀の時の白木の位牌、寺の過去帳、祠堂位牌(戸別の過去帳)は、満年齢にて記入いたします。
春とは言えまだまだ寒い日もあります。
皆さまにおかれましてはご自愛下さいますようお祈り申し上げます。

ご案内

春季彼岸会

下記の如く、彼岸法要を厳修致します。
檀信徒の皆様、多数ご参拝下さいますよう謹んでご案内申し上げます。

3月21日(木曜日)
午後2時より彼岸法要
法要終了後 住職による法話
3時頃終了予定。
(その後書院にて、お茶を飲みながら、お墓や葬儀の事など、個別のご相談に応じます)
彼岸供養料、または塔婆料(供養料と併せて1基6,000円)は、本堂前机のお盆にお供え下さい。また袋には必ず施主善勝寺だよりのお名前をご記入下さいませ。
彼岸の塔婆は、電話かFAXまたはメールでお早めに申し込み下さい。temple@zensyoji.or.jp
その時、施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。

東光山ミニ法話

『延命十句観音経』
円覚寺派管長 横田南嶺老師著

常(じよう)楽(らく)我淨(がじよう) その3

前回まで、この世の中、「常」なものはどこにもなく「無常」である。「楽」ではなく「苦」である。「我」ではなく「無我」。「淨」ではなく「不浄」であるということを述べてまいりました。 またこれらは、ありのままにものごとを見ることであり、仏教ではこれを「智慧」と言います。この智慧でもって相手のことを観察できると、私はどう働いたらよいか、ということに行き着きます。以上が前回までの内容でした。
[自分の事ばかり頭にあったのでは、そばにいる人の様子にも気がつかなくなってしまいます。朝の一時でも心を澄ませて、常に相手に何をしてあげたらいいか、つらいこと苦しい事があるようなら、ともに悲しんで、どうにかしてその悲しみを取り除いてあげられないか智慧を働かすことです。
喜んでいたらともに喜んであげます。そしていつも穏やかな心でいてあげることが、相手には一番の慈悲です。
こうして智慧を働かせて、慈悲を実践してゆくことで、まことの「常楽我浄」が得られます。
お互いをいたわり、思いやる、何かをしてあげよう、辛いことがあったら聞いてあげよう、うれしい事があればともに喜んであげよう、いつも穏やかな心でいることによって「常」つねに変わることの無い「楽」楽しみが毎日得られ、「我」慈悲の心を持って生きることこそ、まことの私であり「淨」清らかな生き方であるということが出来ます。
その昔、ある学生が山田無文老師にお尋ねをしました。
「本当の自分とは何でしょうか。」
無文老師は答えました。
「きみは今日から、自分のことを勘定に入れないで何か一所懸命人のために尽くしてご覧なさい。とにかく一所懸命人のために尽くして、そして心から良かったと思える自分がいたら、それが本当の自分ですよ」と。
自分のことを勘定に入れず人のために尽くすとは、観音さまの心、仏さまの心そのものです。そしてこの仏さまの心こそが私達の本心なのです。
移ろいやすい世の中にあって、人を慈しみ思いやる心こそ、変わらぬものであり、苦しみ多い世の中にあって、人を慈しみ思いやることこそが本当の楽しみであり、人のために尽くすことこそが本当の我、本当の自分であり、人のためを思う心こそが、一番清らかであるということです。
この「常楽我浄」こそ観音さまの心のすばらしさであり、私達の本心である仏さまの心のすばらしさでもあります。]

(つづく)

花園会のコーナー

米寿・百歳の方はお申し出下さい

花園会員(檀徒とその同居の家族の方)で米寿(数えの88才)と百歳をお迎えの方には本山の管長様からお祝いの手紙に添え記念品(輪袈裟)が頂けます。
今年平成31年は、昭和7年生まれの方、大正9年生まれの方、またそれ以上でまだ受けておられないかたがその対象となります。
対象者がおられましたらご連絡下さい。当寺で手続きいたします。
6月末までにお申し込みいただければ施餓鬼会に皆様の前で授与できます。

護持費納入のお礼とお願い

平成31年度分護持費の納入をお願い致しましたところ、早速大多数の方にお納め頂き恐縮に存じます。

尚、当寺の檀徒の方、当寺に墓地、(合同墓地を除く)を取得されておられる檀徒の方、また、本堂内にご遺骨を預けておられる方で、護持費がまだ未納の方は3月末日までには必ず納入下さいますようお願いいたします。

納入義務のある方で未納がある場合は、6月頃督促状を郵送する予定です。
また、過年度の護持費が未納の方は、過年度分と合計した金額を納入して頂きますようお願いします。

護持費は次年度分を3月末日までに納入すること」という規則に従って毎年期日までに納入下さいますよう、お願い致します。
尚、当寺よりの領収書は発行致しておりません、郵便局での受領書を一年間以上保管して頂きますよう重ねてお願い申し上げます。

振替用紙を紛失したので送ってほしいという方もありますが、再送致しません。振替用紙は郵便局の窓口にもあります。但しこの場合の振り込み手数料は納入者側になります。

振替口座番号は00500-8-60592 善勝寺


振込の時、住所・氏名の他、連絡先の電話番号も必ずご記下さい。

来年度から、護持費納入はコンビニからの振り込みとなります

以前から、護持費をコンビニから振り込めないのかという問い合わせがありました。
この度、「電算システム」に申し込みして、2020年度分からの護持費納入をコンビニからできるよう手続きを開始しました。
但し経費の都合上、コンビニからの納入は、12月から3月末までの限定となります。また、護持費以外の振り込みは出来ません。
4月以降、また護持費以外の振り込みは、郵便局からお願いします。

ご相談下さい

お墓の継承のことでお悩みの方、ご相談下さい。
自分が死んだらうちの墓はどうなるんだろうか、と心配されている方もおありかと思います。どうか元気なうちに改葬など具体的な事をご相談下さい。

善勝寺の墓地から永代供養合同船に改葬する場合、合同船納骨規定により、墓誌一行につき、15万円です。
『○○家先祖代々各霊位』とすれば、ご遺骨が何体あっても、15万円です。
この場合、同一墓地内の改葬ですので、市役所の改葬許可は不要です。

現在使用されている墓所は、使用権を放棄した上で、更地にして戻して頂く必要がありますが、整地の費用をあらかじめ業者に見積もりしてもらって下さい。個々の事情に柔軟に対応いたします。
また、一体10万円(粉骨料・埋葬時の回向料含む)で埋葬できる。合(がつ)葬(そう)墓(ぼ)もあります。
彼岸法要の後にも相談会を行います。 何でもお気軽にご相談下さい。

役員会議事録より

2月5日午後5時より当山庫裡にて『臨時役員会』を開催しました。
以下審議・決議内容を報告します。

  1. 故高橋進一氏宅地のほか、隣接する畑地など周辺の土地を購入する件。
    相続人、並びに地主との交渉で、当方の条件で折り合いがついたので、購入する事とした。

  2. 新規購入の土地を含む墓地区域変更、駐車場用地変更の件。
    今後、住職が具体的な設計をし、池澤不動産にも協力していただき、市役所に申請書を提出する事とした。

  3. 役員人事に関する件。以前から、退任の意思を告げられていた、小熊正悦氏・岡部一美氏・野本好男氏の退任を受け入れ、4月1日より顧問に就任して頂く事とした。後任として、小川秀樹氏・飯島浩幸氏・小川進氏の三名が候補として推薦された。後日、住職が就任のお願いにあがる事となった。
    尚、責任役員は、福島英夫氏・根岸博氏・小川勝男氏。監事は黒巣茂氏・大賀文吉氏が就任する事とした。
    以上、役員全員一致で承認された。
    (その後、新役員候補者には住職が個々にお願いに上がり、快諾を得ました)

墓石建立のこと

今年10月1日より消費税が10パーセントに上がる見通しです。
墓石を建立するご予定のある方は、増税の前になさったら如何でしょうか。9月末日までに引き渡しが終わったものに関しては、消費税は8パーセントですみます。またお盆中は、各石材店とも混み合いますので、6月末までに契約されるのが良いかと思います。
当寺としては、何処の石材店でも施工は可能ですが、心当たりのない方にはご紹介いたします。

編集後記

  • 『善勝寺だより』春彼岸号をお届け致します。
  • 墓参用の生花のことですが、寺での販売は施餓鬼会のみです。
    隣のコンビニ「ローソン」では、常時販売しています。ご利用下さい。
  • 平成30年度の護持費未納の方は、3月中に納入下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。
  • 次回お盆号は、6月の下旬発行予定です。
    施餓鬼会、お盆に関することは、次号『善勝寺だより』をお読み頂いた後に、お問い合わせ下さいますようお願い致します。

弘道
埼玉の永代供養、墓じまいのご相談は善勝寺
〒365-0013
埼玉県鴻巣市境147
TEL.048-569-0810
FAX.048-569-2294
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