善勝寺だより 第126号
令和6年3月10日発行
発行責任者 明見弘道
令和6年3月10日発行
発行責任者 明見弘道
柳は緑、花は紅(くれない)
天候不順の冬でしたが、檀信徒の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
3月になりようやく春になったと実感しています。
梅の花は強風のためだいぶ飛ばされましたが、まだ頑張って咲いています。
桜のつぼみが膨らんできました。今年は暖冬で開花も早そうですね。
境内西の緑地にあった大きい柳の木は残念ながらカミキリ虫の幼虫が入り枯れてしまいました。先月新たに3本ほど植えた柳の芽が膨らんできています。
早咲きの桜の花は濃い赤で柳の新緑とのコントラストがよく映えます。お彼岸にお参りの折にご覧下さい。
弘道
3月になりようやく春になったと実感しています。
梅の花は強風のためだいぶ飛ばされましたが、まだ頑張って咲いています。
桜のつぼみが膨らんできました。今年は暖冬で開花も早そうですね。
境内西の緑地にあった大きい柳の木は残念ながらカミキリ虫の幼虫が入り枯れてしまいました。先月新たに3本ほど植えた柳の芽が膨らんできています。
早咲きの桜の花は濃い赤で柳の新緑とのコントラストがよく映えます。お彼岸にお参りの折にご覧下さい。
弘道
ご案内
春季彼岸会
下記の如く、彼岸法要を厳修致します。
檀信徒の皆様、多数ご参拝下さいますよう謹んでご案内申し上げます。
記
3月23日(土曜日)
午後4時より彼岸法要
法要終了後 本山布教師による法話
5時頃終了予定。
法要終了後 本山布教師による法話
5時頃終了予定。
塔婆お申し込みされた方は、供養料と併せて1基6,000円を、本堂前机のお盆にお供え下さい。
23日の彼岸供養並びに法話会は、塔婆をお申し込みでない方も、彼岸供養料(3,000円程度)を、お供え下さいますようお願い致します。
彼岸の塔婆は、電話かFAXまたはメールで、お早めにお申し込み下さい。temple@zensyoji.or.jp
その時、施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。
23日の彼岸供養並びに法話会は、塔婆をお申し込みでない方も、彼岸供養料(3,000円程度)を、お供え下さいますようお願い致します。
彼岸の塔婆は、電話かFAXまたはメールで、お早めにお申し込み下さい。temple@zensyoji.or.jp
その時、施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。
上記ご案内のとおり、今年の春彼岸法要は、お中日ではなく彼岸明け23日午後4時からとなります。
毎年春と秋には、本山から布教師が派遣され、全国の末寺を回って法話をされていますが、今年、この地区では善勝寺で行うこととなりました。
この機会に是非お参りいただき、管長猊下の名代としてお越し下さる布教師さんのお話をお聞き頂きますようお願い致します。
今回お参り下さる皆様には、善勝寺オリジナルの線香(天然香木を使用したとても良い香りの線香です)と施本として円覚寺の横田管長猊下のお話が載ってる「円覚」を差し上げます。
法話も堅い話ではありません、気軽に普段着でおいでくださいませ。
毎年春と秋には、本山から布教師が派遣され、全国の末寺を回って法話をされていますが、今年、この地区では善勝寺で行うこととなりました。
この機会に是非お参りいただき、管長猊下の名代としてお越し下さる布教師さんのお話をお聞き頂きますようお願い致します。
今回お参り下さる皆様には、善勝寺オリジナルの線香(天然香木を使用したとても良い香りの線香です)と施本として円覚寺の横田管長猊下のお話が載ってる「円覚」を差し上げます。
法話も堅い話ではありません、気軽に普段着でおいでくださいませ。
鈴木大拙の禅とは何か その3
前回まで、一人一人の仏教徒の「仏教生活」が、大きな仏教という大河を進展増大させていると思うことが大切だとの内容でした。
では「仏教的生活」とはどういったものかが今回のテーマです。
(鈴木大拙先生の言葉です)
{仏教徒の生活とは、その宗教的意識の流れの中に自分の力をば加えていくものだということになる。その流れから栄養分をとって、それを自分のものにして、自分の力をまたそこに加えていく。
ちょうど国に税を納めるのと同じようなものである。われらは国からいろいろの栄養分をその生活の上にとるが、またその国の栄養分によって、われらは国に税を納める、それで国は国として費用を弁じてゆく。そういった関係である。そういうことになるというと、私どもの仏教生活はどういう風になるかというと、その関係はただ個人だけに、自分だけに止まらず、直ちに仏教というものの中に、すなわち全体に対して大いなる影響を及ぼすものであると、私は考えている。こういう風に考えると、いつも一つの型を守るものではない、いろいろの型をとって現れていかねばならぬものである。
それで仏教を構成しているところの諸因子は、「仏の人格」「仏の体験」その他、第3には「仏教徒各自の経験体験」というものを、仏から得たものに加えて行く。それで「経文」というものがいろいろにできていっても構わぬということになる。
こういう風に解釈をしてゆくと、ここにおいて禅宗というものが出てきても、真宗というものが出てきてもさしつかえないということになるのである。
しかしこれだけでは、まだ漠然として仏教徒ということ、また仏教の信者、仏教生活ということは、十分な説明ができていない。もっとはっきりと、どこに仏教徒という、仏教生活というものの内容を求むべきであるのか。
私の考えるに、仏教生活というものの本質を、「阿耨多羅(あのくたら)三)藐(さんみゃく)三菩提(さんぼだい)」という名題に置いたらよいとおもうのである。これは正覚(しょうがく)ということであるが、詳しくいうと阿耨多羅とは無上である、三藐は正にあたり三菩提は覚というに当たると言ってよい。とにかく、仏教の生活というものの中心をなしているところのものはこの三菩提、すなわち正覚と言うことでなくてはならぬ。}
では「仏教的生活」とはどういったものかが今回のテーマです。
(鈴木大拙先生の言葉です)
{仏教徒の生活とは、その宗教的意識の流れの中に自分の力をば加えていくものだということになる。その流れから栄養分をとって、それを自分のものにして、自分の力をまたそこに加えていく。
ちょうど国に税を納めるのと同じようなものである。われらは国からいろいろの栄養分をその生活の上にとるが、またその国の栄養分によって、われらは国に税を納める、それで国は国として費用を弁じてゆく。そういった関係である。そういうことになるというと、私どもの仏教生活はどういう風になるかというと、その関係はただ個人だけに、自分だけに止まらず、直ちに仏教というものの中に、すなわち全体に対して大いなる影響を及ぼすものであると、私は考えている。こういう風に考えると、いつも一つの型を守るものではない、いろいろの型をとって現れていかねばならぬものである。
それで仏教を構成しているところの諸因子は、「仏の人格」「仏の体験」その他、第3には「仏教徒各自の経験体験」というものを、仏から得たものに加えて行く。それで「経文」というものがいろいろにできていっても構わぬということになる。
こういう風に解釈をしてゆくと、ここにおいて禅宗というものが出てきても、真宗というものが出てきてもさしつかえないということになるのである。
しかしこれだけでは、まだ漠然として仏教徒ということ、また仏教の信者、仏教生活ということは、十分な説明ができていない。もっとはっきりと、どこに仏教徒という、仏教生活というものの内容を求むべきであるのか。
私の考えるに、仏教生活というものの本質を、「阿耨多羅(あのくたら)三)藐(さんみゃく)三菩提(さんぼだい)」という名題に置いたらよいとおもうのである。これは正覚(しょうがく)ということであるが、詳しくいうと阿耨多羅とは無上である、三藐は正にあたり三菩提は覚というに当たると言ってよい。とにかく、仏教の生活というものの中心をなしているところのものはこの三菩提、すなわち正覚と言うことでなくてはならぬ。}
(続く)
お勧め図書
この度「般若心経」の解説書としてとてもいい本が出版されました。
円覚寺派管長横田南嶺老師は、京都花園大学の総長もお務めされておられます。その老師が令和4年4月から12月にかけて6回、学生に講義されたものが「はじめての人に送る般若心経」とのタイトルで「春秋社」から今年の1月に出版されました。
南嶺老師からこの本が送られてきてすぐに読みましたが、「これはスゴイ、イイ」と思い円覚寺の宗務所に電話し、お礼を言って、新たに50冊送っていただきました。
善勝寺の役員さんや青年部の皆さんらにも配って、騎西の保寧寺さんにも差し上げましたところ「イイ」の一言、「100冊買うから注文してくれ」「100冊もどうされるのですか」と言ったら「今までお世話になった人に恩返しのつもりで進呈する」とのこと。
この本は、学術書のような難しいものではありません、老師が心を込め、若者に語りかけたものです。
多くの方にお読みいただきたく思い謹んでお勧め致します。
円覚寺派管長横田南嶺老師は、京都花園大学の総長もお務めされておられます。その老師が令和4年4月から12月にかけて6回、学生に講義されたものが「はじめての人に送る般若心経」とのタイトルで「春秋社」から今年の1月に出版されました。
南嶺老師からこの本が送られてきてすぐに読みましたが、「これはスゴイ、イイ」と思い円覚寺の宗務所に電話し、お礼を言って、新たに50冊送っていただきました。
善勝寺の役員さんや青年部の皆さんらにも配って、騎西の保寧寺さんにも差し上げましたところ「イイ」の一言、「100冊買うから注文してくれ」「100冊もどうされるのですか」と言ったら「今までお世話になった人に恩返しのつもりで進呈する」とのこと。
この本は、学術書のような難しいものではありません、老師が心を込め、若者に語りかけたものです。
多くの方にお読みいただきたく思い謹んでお勧め致します。
護持費納入のお礼とお願い
昨年12月に、令和6年度分護持費の納入をお願い致しましたところ、早速大多数の方にお納め頂きました。お礼申し上げます。
尚、当寺に墓地(合同墓地を除く)を取得されておられる檀徒の方、また、本堂内にご遺骨を預けておられる方で、令和6年度分の護持費がまだ未納の方は3月末日までには必ず納入下さいますようお願いいたします。
過年度の護持費が未納の方は、過年度分と合計した金額を納入して頂きますようお願い申し上げます。
当寺よりの領収書は発行致していません。お振り込み頂いた時の受領書をもって領収書に替えさせていただきます。
コンビニでの納入は、3月31日までしか通用致しません。
4月1日以降は、郵便局での納入となります。
今年も、コンビニと郵便局どちらでも通用する用紙にしましたが、会計処理の面ではコンビニだけの方が楽ではあります。近くにコンビニがない方以外は、今後はできるだけコンビニからにして下されば有り難いのですが……。
ご協力のほどお願い致します。
尚、当寺に墓地(合同墓地を除く)を取得されておられる檀徒の方、また、本堂内にご遺骨を預けておられる方で、令和6年度分の護持費がまだ未納の方は3月末日までには必ず納入下さいますようお願いいたします。
過年度の護持費が未納の方は、過年度分と合計した金額を納入して頂きますようお願い申し上げます。
当寺よりの領収書は発行致していません。お振り込み頂いた時の受領書をもって領収書に替えさせていただきます。
コンビニでの納入は、3月31日までしか通用致しません。
4月1日以降は、郵便局での納入となります。
今年も、コンビニと郵便局どちらでも通用する用紙にしましたが、会計処理の面ではコンビニだけの方が楽ではあります。近くにコンビニがない方以外は、今後はできるだけコンビニからにして下されば有り難いのですが……。
ご協力のほどお願い致します。
自然と人間
自然とは、力でもありまたエネルギーでもある。自然は人間の呼びかけに反応するものだ。
もしも人間が自然の働きに親しみをもち、人間がそのはたらきと一体となれば、自然は人間に協力し、自然の一切の秘密を人間に明らかにして見せるだろうし、更に人間が人間自身の何たるかを知る上に助力さえ惜しまないだろう。
致知出版社「鈴木大拙一日一言」より
もしも人間が自然の働きに親しみをもち、人間がそのはたらきと一体となれば、自然は人間に協力し、自然の一切の秘密を人間に明らかにして見せるだろうし、更に人間が人間自身の何たるかを知る上に助力さえ惜しまないだろう。
致知出版社「鈴木大拙一日一言」より
「クビアカツヤカミキリ」のこと
昨年の夏のことです。寺の裏、用水路沿いの道を散歩されていた方から、「桜の木にクビアカツヤカミキリがいますよ」と教えていただきました。
この方は市の職員の方で、この虫を見たときには市に報告することになっているとのことでした。
私はこの名前を初めて聞いたものですから何度も聞きなをししました。
さっそく市役所に電話したのですが、市から駆除に来てくれるのかと思いきや、各自で駆除するようにとのこと。
植木屋さんとシルバーの市来さんに「見つけたら退治して」と頼んでいたら20匹ぐらいは取ることができました。
しかしこれは氷山の一角で、すでに多くの桜の木に卵を産み付けたようです。あちこちの木の下にはおがくずような物が見られます。
この虫は名前の如く、首は赤いマフラーをしたように見え体全体はツヤがあります。
派手なので見つけやすいのですが、すばしっこく飛んで逃げます。
この方は市の職員の方で、この虫を見たときには市に報告することになっているとのことでした。
私はこの名前を初めて聞いたものですから何度も聞きなをししました。
さっそく市役所に電話したのですが、市から駆除に来てくれるのかと思いきや、各自で駆除するようにとのこと。
植木屋さんとシルバーの市来さんに「見つけたら退治して」と頼んでいたら20匹ぐらいは取ることができました。
しかしこれは氷山の一角で、すでに多くの桜の木に卵を産み付けたようです。あちこちの木の下にはおがくずような物が見られます。
この虫は名前の如く、首は赤いマフラーをしたように見え体全体はツヤがあります。
派手なので見つけやすいのですが、すばしっこく飛んで逃げます。
「特定外来生物」に指定されており、バラ科の梅・桜・桃などに卵を産み付け幼虫は木の中で2年ほどいて成虫になって飛び立つようです。その間木を食い荒らし枯らしてしまいます。広い梅園全体が枯れたこともあります。
駆除は難しいとされてますが、ネットで調べ、細かい目の網を1本1本の木に巻き付けることにしました。
現在中のいる虫も出られないし、外からも入れないということですが……。
果たして上手くかどうかわかりませんが手をこまねいていても仕方ないのでとにかくやるしかないと思いました。
ついでにこの前植えた柳やもみじにも巻いて予防しようかと思っています。
お寺からますます拡散させては、ご近所の方にもご迷惑ですから。
駆除は難しいとされてますが、ネットで調べ、細かい目の網を1本1本の木に巻き付けることにしました。
現在中のいる虫も出られないし、外からも入れないということですが……。
果たして上手くかどうかわかりませんが手をこまねいていても仕方ないのでとにかくやるしかないと思いました。
ついでにこの前植えた柳やもみじにも巻いて予防しようかと思っています。
お寺からますます拡散させては、ご近所の方にもご迷惑ですから。
編集後記
- 『善勝寺だより』春彼岸号をお届け 致します。
- 今年の彼岸法要はご案内のとおり、3月23日(土曜日)午後4時からです、お間違いのなきようご注意願います。
- もちろん、お彼岸は1週間あります。
お墓にはいつお参り下さってもいいのですが、ご都合つく方は23日にもお参りいただき、布教師さんのお話をお聞き下されば幸甚に存じます。 - 墓参用の生花のことですが、寺での販売は8月13日施餓鬼会のみです。
隣のコンビニ「ローソン」では、常時販売しています。ご利用下さい。 - 次回お盆号は、6月の下旬発行予定です。
- 施餓鬼会、お盆に関することは、次号『善勝寺だより』にてご案内致しますので、これをお読み頂いたうえ、お問い合わせ下さいますようお願い致します。
弘道