善勝寺だより 第56号
平成18年9月15日発行
発行責任者 明見弘道
平成18年9月15日発行
発行責任者 明見弘道
お盆が終わり、ふと気づくとツクツクボウシが鳴いていました。お盆前は何かとせわしなく自然に心を寄せるゆとりもなかったのですが、お盆が済むと、秋の気配を感じ、すがすがしい気分を味わっています。
さて、先月の施餓鬼会には、多数お参りいただきありがとうございました。今年も、四座中三座が定員の200人を超えたため、本堂に入っていただく方を制限せざるを得なくなりした。せっかくお越し頂いたのに、本堂でのお参りができなかった方には申し訳なく存じます。
2年続けて入場制限になったことを受け、先日の役員会では、混乱を避けるためには来年からは案内の時点で、「本堂でのお参りは各座とも1名ないし2名です」と書きくべきとの結論に達しました。
また、供養料に関しても、以前から会費制にしてほしいとの意見も多く寄せられており、供養料(施餓鬼料)を含む塔婆代を6千円とすることが決まりました。住職としては、布施という性格上本意ではないのですが、他の寺も施餓鬼料が決められているということもあり、このように決めさせていただきました。
今年の施餓鬼会に関する収支は、後に詳しく報告しますが、ご芳志頂きました供養料・塔婆料等、謹んで当寺会計に入金させていただきました。御礼申し上げます。
今年も無事終えることができましたのも、前々より除草や殺虫剤散布に汗を流していただいた青壮年部の方々、前日の準備から片づけに至るまでご協力いただきました、寺役員並びに青壮年部の方、そして当日お手伝いいただいた役員の奥様方々のおかげであります。この場を借り御礼申し上げる次第です。
次に、施餓鬼当日受付でお渡し致しました、墓参用線香着火ライターは、今後お墓参りの際は是非ご持参下さい。観音堂前の線香着火器(電熱器型)は故障が多く撤去し、ロウソクに替えました。また、ここで火を着けると、お墓に持って行く途中に火が燃え上がり火傷するおそれもありますので、各墓前にてこのライターを使って火を着けていただくようお願い致します。
文末となりましたが、檀信徒の皆様方におかれましては、季節の移り変わり、体調を崩すことのないよう、ご自愛のほど、謹んでお祈り申し上げます。
さて、先月の施餓鬼会には、多数お参りいただきありがとうございました。今年も、四座中三座が定員の200人を超えたため、本堂に入っていただく方を制限せざるを得なくなりした。せっかくお越し頂いたのに、本堂でのお参りができなかった方には申し訳なく存じます。
2年続けて入場制限になったことを受け、先日の役員会では、混乱を避けるためには来年からは案内の時点で、「本堂でのお参りは各座とも1名ないし2名です」と書きくべきとの結論に達しました。
また、供養料に関しても、以前から会費制にしてほしいとの意見も多く寄せられており、供養料(施餓鬼料)を含む塔婆代を6千円とすることが決まりました。住職としては、布施という性格上本意ではないのですが、他の寺も施餓鬼料が決められているということもあり、このように決めさせていただきました。
今年の施餓鬼会に関する収支は、後に詳しく報告しますが、ご芳志頂きました供養料・塔婆料等、謹んで当寺会計に入金させていただきました。御礼申し上げます。
今年も無事終えることができましたのも、前々より除草や殺虫剤散布に汗を流していただいた青壮年部の方々、前日の準備から片づけに至るまでご協力いただきました、寺役員並びに青壮年部の方、そして当日お手伝いいただいた役員の奥様方々のおかげであります。この場を借り御礼申し上げる次第です。
次に、施餓鬼当日受付でお渡し致しました、墓参用線香着火ライターは、今後お墓参りの際は是非ご持参下さい。観音堂前の線香着火器(電熱器型)は故障が多く撤去し、ロウソクに替えました。また、ここで火を着けると、お墓に持って行く途中に火が燃え上がり火傷するおそれもありますので、各墓前にてこのライターを使って火を着けていただくようお願い致します。
文末となりましたが、檀信徒の皆様方におかれましては、季節の移り変わり、体調を崩すことのないよう、ご自愛のほど、謹んでお祈り申し上げます。
明見弘道合掌
秋季彼岸会『ご案内』
9月23日 午後2時より
法要の後、法話・茶礼
秋分の日をはさんで七日間を彼岸といいます。お墓参りやお寺参りをして故人をしのびます。
寺やお墓には、皆様のご都合のよい日、いつお参りされてもよいのですが、日程が合えば、お中日二時からの彼岸法要にお参り下さり、共にご読経いただければ幸甚です。
*塔婆を建てられる方は前もって、FAXまたはメールでお申し込み下さい。なお、そのさい、施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。
次に、彼岸会には、受付はありません。塔婆料・お供えなどは、施主氏名をお書きの上、焼香の時、前机にあるお盆にお載せください。
法要の後、法話・茶礼
秋分の日をはさんで七日間を彼岸といいます。お墓参りやお寺参りをして故人をしのびます。
寺やお墓には、皆様のご都合のよい日、いつお参りされてもよいのですが、日程が合えば、お中日二時からの彼岸法要にお参り下さり、共にご読経いただければ幸甚です。
*塔婆を建てられる方は前もって、FAXまたはメールでお申し込み下さい。なお、そのさい、施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。
次に、彼岸会には、受付はありません。塔婆料・お供えなどは、施主氏名をお書きの上、焼香の時、前机にあるお盆にお載せください。
東光山ミニ法話
『白隠禅師座禅和讃』その24
此の時何をか求むべき、寂滅現前する故に、
当処即ち蓮華国、此の身即ち仏なり。
当処即ち蓮華国、此の身即ち仏なり。
このように素晴らしい状況の中で、更に何を求める必要があろうか。
一切の苦しみから解放された安らぎが現実となった今、ここがそのまま仏の浄土であり、この自分がこのまま仏にほかならないのである。(西村惠信師訳)
平成13年正月号(33号)から丁度6年24号に渡って掲載しました、この『白隠禅師座禅和讃』もいよいよ最終回となりました。
参考文献として、始めは故盛永宗興老師の著書「見よ見よ」「お前は誰か」など、後半は故山田無文老師の「座禅和讃講話」を使いました。座禅和讃講話は、今から50年前の講話を編集したもので、妙心寺開山無相大師の600年大遠諱の年でした。今、本山では650年の遠諱を迎えるに当たり、各地で法要が始まっています。遠諱のポスターにもありますが、開山大師のお言葉「本有圓成仏、甚と為てか還って迷倒の衆生と作る」は、みんな本来仏なのになぜに迷っているのだ、と問いかけています。「おまえが仏じゃないか、おまえが仏じゃないか、分からぬか、分からぬか」と、われわれに示されておられます。
なぜ、それが私どもに分からぬかと申しますと、「ただ妄想執着があるため」であります。意が無でないから、清浄でないからであります。
そこで座禅の功徳がようやく熟して「自性即ち無性」と分かり、「無念の念を念」とする心境が開け、「四智円明の月」さわやかに照りさえることになりますならば、「此の時何をか求めんや」であります。
一点の妄想もなく、一念の執着もなく、それらは一切雲散霧消して、「寂滅現前」し、そこに「当処即ち蓮華国」と、一切万象が輝きわたり、「此の身即ち仏」となって、本有円成の仏光は、明晃々と照りわたるのであります。これ以上の喜びがまたとありましょうか。 これ以上の感激がどこにありましょうか。穢土のまま浄土に遊ばせていただき、凡夫のままで仏にしていただけるのであります。人生究極の目的はまさにその絶頂を極めることができるのであります。
そこで、人間性の真実というものは、単なる無でもなく、清浄でもなくして、限りなき愛情と寛容性であり、そして自由なる創造的主体性であることが自覚されるのであります。
一切の苦しみから解放された安らぎが現実となった今、ここがそのまま仏の浄土であり、この自分がこのまま仏にほかならないのである。(西村惠信師訳)
平成13年正月号(33号)から丁度6年24号に渡って掲載しました、この『白隠禅師座禅和讃』もいよいよ最終回となりました。
参考文献として、始めは故盛永宗興老師の著書「見よ見よ」「お前は誰か」など、後半は故山田無文老師の「座禅和讃講話」を使いました。座禅和讃講話は、今から50年前の講話を編集したもので、妙心寺開山無相大師の600年大遠諱の年でした。今、本山では650年の遠諱を迎えるに当たり、各地で法要が始まっています。遠諱のポスターにもありますが、開山大師のお言葉「本有圓成仏、甚と為てか還って迷倒の衆生と作る」は、みんな本来仏なのになぜに迷っているのだ、と問いかけています。「おまえが仏じゃないか、おまえが仏じゃないか、分からぬか、分からぬか」と、われわれに示されておられます。
なぜ、それが私どもに分からぬかと申しますと、「ただ妄想執着があるため」であります。意が無でないから、清浄でないからであります。
そこで座禅の功徳がようやく熟して「自性即ち無性」と分かり、「無念の念を念」とする心境が開け、「四智円明の月」さわやかに照りさえることになりますならば、「此の時何をか求めんや」であります。
一点の妄想もなく、一念の執着もなく、それらは一切雲散霧消して、「寂滅現前」し、そこに「当処即ち蓮華国」と、一切万象が輝きわたり、「此の身即ち仏」となって、本有円成の仏光は、明晃々と照りわたるのであります。これ以上の喜びがまたとありましょうか。 これ以上の感激がどこにありましょうか。穢土のまま浄土に遊ばせていただき、凡夫のままで仏にしていただけるのであります。人生究極の目的はまさにその絶頂を極めることができるのであります。
そこで、人間性の真実というものは、単なる無でもなく、清浄でもなくして、限りなき愛情と寛容性であり、そして自由なる創造的主体性であることが自覚されるのであります。
しかも、この人間性の真実は、修行によって完成されるものではなく、万人が皆な生まれながらにして、平等にそなえておるのであります。つまり万人が、生まれながらにして皆な仏であり、尊厳なる人格者なのであります。だからわれわれは、万人の人格を等しく尊敬し、互いに礼拝し合ってゆかねばならぬのであります。
まず自分が完成された人格の所有者であるという感激と幸福を自覚し、万人をして、同じくこの感激と幸福に入らしめてゆく宗教こそ、真実にして最高の宗教ではないでしょうか。人間の中に神仏を発見して、互いに尊敬し、拝み合っていく宗教、そしてこの地上に、天国楽土を建設してゆく宗教こそ、科学的にして、最も近代的な宗教ではないでしょうか。禪とはそんな宗教であります。
まず自分が完成された人格の所有者であるという感激と幸福を自覚し、万人をして、同じくこの感激と幸福に入らしめてゆく宗教こそ、真実にして最高の宗教ではないでしょうか。人間の中に神仏を発見して、互いに尊敬し、拝み合っていく宗教、そしてこの地上に、天国楽土を建設してゆく宗教こそ、科学的にして、最も近代的な宗教ではないでしょうか。禪とはそんな宗教であります。
(完)
施餓鬼法要の決算
〈収入〉
供養料(盆供)276万5千円。
塔婆料(926基)277万8千円。
〈支出〉(端数切り捨て)
供菓供茶各500個、32万。粗品550箱、25万。印刷代、18万。寺院謝儀、49万。手伝いお礼、10万。墓地・庭清掃、駐車場整備など30万。紙折り機、27万。塔婆・聖典・仏花・手伝い衆弁当など、55万。合計およそ246万余円。尚、一施主当たりの供養料の平均はおよそ5千5百円、塔婆は約2基です。
ご芳志に対して感謝申し上げます。
供養料(盆供)276万5千円。
塔婆料(926基)277万8千円。
〈支出〉(端数切り捨て)
供菓供茶各500個、32万。粗品550箱、25万。印刷代、18万。寺院謝儀、49万。手伝いお礼、10万。墓地・庭清掃、駐車場整備など30万。紙折り機、27万。塔婆・聖典・仏花・手伝い衆弁当など、55万。合計およそ246万余円。尚、一施主当たりの供養料の平均はおよそ5千5百円、塔婆は約2基です。
ご芳志に対して感謝申し上げます。
また、恒例にしています供養料の一部を寄付する件ですが、今年の内訳は、『難民を助ける会』に、対人地雷撤去のため6万円と、マラリア予防のための蚊帳20帳分、4万円。
『フォスタープラン協会』に6万円。『日本ユニセフ協会』に5万円。
『佛教情報センター』に特別会費として、5万円。
地元ヘリオス会病院の森田院長先生が理事長になっておられるNPO法人『アンナプルナヘルスプロジェクト』に、年会費として、1万円。
合計27万円。と致しました。以上謹んでご報告致します。
年忌法要に関すること
来年年忌法要が当たっておられる家には、今年11月下旬にお知らせを郵送致します。
法事の申し込みは、3ヶ月前の1日から受け付けております。例えば来年1月に法要を予定されているのであれば、何日であっても今年の10月1日から予約できるということです。
法要の控え室は、お斎をともなう場合をのぞき、法要後は使用できません。
従って着替えなどできませんので、あらかじめご了承下さい。
また、地図、交通に関しては、施主さんの責任において、参列者に対して、ご案内下さいますようお願い致します。
法事の申し込みは、3ヶ月前の1日から受け付けております。例えば来年1月に法要を予定されているのであれば、何日であっても今年の10月1日から予約できるということです。
法要の控え室は、お斎をともなう場合をのぞき、法要後は使用できません。
従って着替えなどできませんので、あらかじめご了承下さい。
また、地図、交通に関しては、施主さんの責任において、参列者に対して、ご案内下さいますようお願い致します。
役員会議事録より
9月5日午後5時30分より、施餓鬼法要に関する問題点などを協議するため、臨時役員会を当寺役員全員の出席のもと開催致しました。
以下、決議事項を報告致します。
以下、決議事項を報告致します。
- 車庫2階に、本堂の椅子、テントなどを運ぶのは、重労働であり危険なので、1階に収納所を設置する。
- 塔婆立てを、今まで以上に仕切板を増やした形のものを考案する。
- 供養料を定めてほしいとの意見が多く、金額が決まっていないことに対してとまどいがあることから、来年から、施餓鬼料・盆供養料を含む塔婆1基を6千円とすることを決定。(施餓鬼会以外の塔婆料は今まで通り3千円とする)
会計上は、総収入の半額を塔婆料、半額を施餓鬼供養料として記帳する。 - 申し込み時点で、参拝人数を記入させていながら、当日になって2人迄というのは問題があるので、初めから本堂でのお参りは、1名ないし2名までですと明記すること。
- 修正会終了時点で、本堂で年始の挨拶を行い、般若札と年賀の品を配る。また、書院には希望者のみ上がっていただくこととする。
年末年始の行事
次号の『善勝寺だより正月号』は、1月10日頃に郵送とすることになりますので、ちょっと早いのですが、あらかじめ年末年始の行事をお知らせしておきます。
除夜(ジョヤ)
大晦日 午後11時半から除夜の鐘をつき始めます。108つき終わるのは零時半頃になります。ゆく年の無事を感謝しつつ、来る年の平穏を祈って、心を込めてついて下さい。
振る舞い酒・ぜんざいもあります、ご家族そろって多数お越し下さいませ。
振る舞い酒・ぜんざいもあります、ご家族そろって多数お越し下さいませ。
修正会(シュウショウエ)
正月元旦~3日 午前10時より 修正会大般若祈祷を行います。
善勝寺に古くから伝わる大般若六百巻を転読し、仏法の興隆、五穀豊穣、山門並びに檀信徒各家の無事を祈る行事です。3日間とも10時から行います。
これまで全檀徒に郵送していました「般若祈祷札」は、来年からは10時からの修正会にお参りいただいた方のみ、その場でお渡しすることになりました。
また、年頭の挨拶も本堂にて行うこととなりました。多数お参り下さいますようご案内申し上げます。
善勝寺に古くから伝わる大般若六百巻を転読し、仏法の興隆、五穀豊穣、山門並びに檀信徒各家の無事を祈る行事です。3日間とも10時から行います。
これまで全檀徒に郵送していました「般若祈祷札」は、来年からは10時からの修正会にお参りいただいた方のみ、その場でお渡しすることになりました。
また、年頭の挨拶も本堂にて行うこととなりました。多数お参り下さいますようご案内申し上げます。
編集後記
- 施餓鬼会の供養料を定めるに当たり、塔婆代は3千円のままで供養料を5千円とするA案と、供養料を含めた塔婆代を6千円とするB案がありました。檀信徒に対して負担増にならず、寺側としては収入減にならないようにとの観点からB案になりました。
- B案になった理由として、これまで施餓鬼に関しては、供養料の総額と塔婆料の総額がほぼ同額であったこと、両親の供養のため塔婆2基申し込んでどちらか片方だけ供養料が必要というのも理屈に合わない、などということもあります。
- 今まで通りでよいのでは、という意見もなくはないのですが、檀徒数も増え、事務的な負担も多く、かつ複雑になっていること。また、わたしも役員さんも年々歳をとることを思うと、将来の「あるべきようを」見据えた変革もやむを得ないことです。
- 檀信徒の皆様には、ご理解いただき、今後ともご協力下さいますようお願い申し上げます。また、建設的なご意見を賜りたく存じます。
- 次号からの「ニミ法話」は、『般若心経』を少しずつ皆さんと共に勉強してゆきたいと思っています。
(弘)