善勝寺だより 第72号
平成22年9月7日発行
発行責任者 明見弘道
平成22年9月7日発行
発行責任者 明見弘道
残暑お見舞い申し上げます。
今年の夏は、梅雨明け以降猛暑日の連続で、いささかまいってしまいました。例年ですと、お盆が過ぎれば秋の気配を感じるのですが、今年は9月になっても猛暑日が続いています。
人間だけでなく犬や猫、草木にいたるまで夏ばてです。
檀信徒の皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
さて、先月の施餓鬼法要には多数ご来山頂き誠にありがとうございました。今年は昨年に比べ参拝者数も塔婆の申し込みも増えましたが、大きな混乱もなく無事終える事ができホットしています。
念願でありました第二本堂の工事も、事故なく立派に完成しました。特に落慶法要は行いません。9月15日5時祝聖の後、位牌堂の本尊様と韋駄天様の入仏の法要を行い、これを以て落慶法要と致します。
今年の夏は、梅雨明け以降猛暑日の連続で、いささかまいってしまいました。例年ですと、お盆が過ぎれば秋の気配を感じるのですが、今年は9月になっても猛暑日が続いています。
人間だけでなく犬や猫、草木にいたるまで夏ばてです。
檀信徒の皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
さて、先月の施餓鬼法要には多数ご来山頂き誠にありがとうございました。今年は昨年に比べ参拝者数も塔婆の申し込みも増えましたが、大きな混乱もなく無事終える事ができホットしています。
念願でありました第二本堂の工事も、事故なく立派に完成しました。特に落慶法要は行いません。9月15日5時祝聖の後、位牌堂の本尊様と韋駄天様の入仏の法要を行い、これを以て落慶法要と致します。
9月26日の法話会は、第二本堂の落慶を記念しての法話会でもあります。法話終了後、位牌堂など見学をしてお帰り下さい。落慶の記念品は法話そのものです。永く心に留め置き頂き、日常の生活にお役立て下されば幸甚です。
新位牌堂の本尊様は、本堂内陣の位牌堂にお祀りしていました、釈迦立像を移し、そこには達磨座像を安置しました。
韋駄天様は禅寺の玄関に安置する伽藍を守護する仏様で、旧庫裡の玄関脇にお祀りしていたもので、釈迦立像と共に騎西保寧寺の先住熊田和尚が善勝寺に寄付された仏像です。
文末になりましたが、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
新位牌堂の本尊様は、本堂内陣の位牌堂にお祀りしていました、釈迦立像を移し、そこには達磨座像を安置しました。
韋駄天様は禅寺の玄関に安置する伽藍を守護する仏様で、旧庫裡の玄関脇にお祀りしていたもので、釈迦立像と共に騎西保寧寺の先住熊田和尚が善勝寺に寄付された仏像です。
文末になりましたが、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
明見弘道合掌
ご案内
秋季彼岸会
今年の彼岸法要は、法話会を兼ねて行いますので彼岸の最後の日、26日の日曜日にに行います。檀信徒の皆様、多数ご来山いただきますよう、謹んでご案内申し上げます。
9月26日(日曜日) 午後2時より 彼岸法要
2時15分~3時30分 本山布教師による法話
法話終了後は完成致しました第二本堂(位牌堂)を見学して頂きます。
尚、書院は布教師さん並びに部内寺院の控え室になりますので今年は書院での茶礼はありません。
*塔婆を建てられる方は前もって、電話やFAXまたはメールでお申し込み下さい。なお、そのさい、施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。
次に、彼岸会には、受付はありません。塔婆料(一基3千円)・お供えなどは、前机にある黒いお盆にお載せください。
9月26日(日曜日) 午後2時より 彼岸法要
2時15分~3時30分 本山布教師による法話
法話終了後は完成致しました第二本堂(位牌堂)を見学して頂きます。
尚、書院は布教師さん並びに部内寺院の控え室になりますので今年は書院での茶礼はありません。
*塔婆を建てられる方は前もって、電話やFAXまたはメールでお申し込み下さい。なお、そのさい、施主名のほか、戒名、お参り予定日もご記入願います。
次に、彼岸会には、受付はありません。塔婆料(一基3千円)・お供えなどは、前机にある黒いお盆にお載せください。
東光山ミニ法話
『般若心経』その16
故説般若波羅密多呪 即説呪曰
それでは、この般若の智慧を唱えごととして示そう。
般若そのものが呪文であるけども、呪という以上、言葉を示さねばならんから、そこで言葉をもって示そうと言われるのであります。
般若そのものが呪文であるけども、呪という以上、言葉を示さねばならんから、そこで言葉をもって示そうと言われるのであります。
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
これが般若の唱えごとであり、この般若心経の最後を飾る言葉であります。
これも翻訳をせずに原語のままですが、こういう唱えごとは翻訳をすると値打ちがなくなり、功徳がなくなります。また唱えごとでありますから、非常に音律のよいものでないといかんので、へたに翻訳をするよりは、わかってもわからんでも、
これも翻訳をせずに原語のままですが、こういう唱えごとは翻訳をすると値打ちがなくなり、功徳がなくなります。また唱えごとでありますから、非常に音律のよいものでないといかんので、へたに翻訳をするよりは、わかってもわからんでも、
羯諦羯諦 波羅羯諦
波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
と唱えると、唱えやすいと言うわけです。口で唱えるだけで、般若の智慧がわからんでも、般若の智慧がわかっただけの功徳があると言うのであります。
人間性の本質がわかるの、真実の自己がわかるの、悟りが開けるのということは、なかなか並たいていのことではありませんが、それがわからんでも、「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」と唱えると、一切の苦しみから解放されることができるのであります。(ここまで故山田無文老師著「般若心経」を引用しました)
人間性の本質がわかるの、真実の自己がわかるの、悟りが開けるのということは、なかなか並たいていのことではありませんが、それがわからんでも、「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」と唱えると、一切の苦しみから解放されることができるのであります。(ここまで故山田無文老師著「般若心経」を引用しました)
さて、このギャーテーギャテーから始まる呪文ですが、訳さない方がよいという考え方もあり、玄侑宗久師の現代語訳般若心経には「意味を気にしないことです」といってどういう意味かはあえて訳されていません。
唐の三蔵法師玄奘も漢字に訳すと趣意がうまく伝わらない、むしろ不思議な力を持つためには訳さない方がいいと思って、音だけを移して羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶と記されたのです。
唐の三蔵法師玄奘も漢字に訳すと趣意がうまく伝わらない、むしろ不思議な力を持つためには訳さない方がいいと思って、音だけを移して羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶と記されたのです。
しかし、「わからなくていい、意味は気にしないでよい」といわれるとますます気になります。そこで、中村元先生の著書「般若教典」を参考にして解説することにします。
もとのサンスクリット語の発音は、「ガテー ガテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディ スヴァーハー」で、次のように訳されています。
「往ける者よ 往ける者よ 彼岸に往ける者よ 彼岸にまったく往ける者よ さとりよ 幸あれ」山田無文老師はここのところを、 「救われた。救われた。完全に救われた。みんな完全に救われた。ここがお浄土だった。」と訳されました。
「ガーテー」漢字では「行」英語のGOです。過去形に訳すのが一般のようですが、柳澤桂子女史は「行く者よ行く者よ 彼岸に行く者よ」とされています。
私は全く個人的な感覚では、「行きましょう、行きましょう、 彼岸へ行きましょう、みんなで一緒に彼岸へ行きましょう」というように訳して、またそういう願いを込めて読経しています。
四年かかってここまでたどり着きました。次回はいよいよ最終回となります。
もとのサンスクリット語の発音は、「ガテー ガテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディ スヴァーハー」で、次のように訳されています。
「往ける者よ 往ける者よ 彼岸に往ける者よ 彼岸にまったく往ける者よ さとりよ 幸あれ」山田無文老師はここのところを、 「救われた。救われた。完全に救われた。みんな完全に救われた。ここがお浄土だった。」と訳されました。
「ガーテー」漢字では「行」英語のGOです。過去形に訳すのが一般のようですが、柳澤桂子女史は「行く者よ行く者よ 彼岸に行く者よ」とされています。
私は全く個人的な感覚では、「行きましょう、行きましょう、 彼岸へ行きましょう、みんなで一緒に彼岸へ行きましょう」というように訳して、またそういう願いを込めて読経しています。
四年かかってここまでたどり着きました。次回はいよいよ最終回となります。
〈つづく〉
今年も施餓鬼法要に多数お参り戴き有り難うございました。
猛暑が続く中、施餓鬼の日は、薄曇りで暑さも一服といった日となりました。今年も多数お参り頂き、また施餓鬼塔婆も一千基を越えるお申し込みを頂きました。ご参拝頂きました方々に、心よりお礼申し上げます。
今年の施餓鬼法要は、各座への振り分けを厳密にしないで自由にしたところ、涼しい内にと思われた方が多かったせいか、午前中の二座が混み合い、せっかくお参りいただいても本堂に入ることができないで、書院でお待ちいただく結果になり申し訳なく思います。
また、法要と法要の間を自由参拝時間としたところ、ご用がある方などで、1時間着座して参拝することが出来ない方など多数の方がこの間に焼香・水向けをされました。
お盆のこの日、本堂に上がり、ご先祖様に対して焼香して手を合わせる。また、三界萬霊に対してお米と水を手向け、感謝の気持ちを捧げることは、それだけで大変有意義なことと思います。来年からも自由参拝時間を設けますので、時間を見計ってご来山いただきたく存じます。
墓参用生花の販売も640束で、午後は花屋さんのほうが品不足という状況でした。
後片付け後の反省会では、昨年と違い、全体的に見て大変よかったという意見が多く、今年のこの方法を定着させようとの考えでまとまりました。
役員を始めお手伝いいただきました皆様には暑い中、長時間に渡り誠に有り難うございました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。
恒例にしています施餓鬼会供養料の一部を寄付する件ですが、恒例の対人地雷撤去や大洪水に見舞われたパキスタンに、食料を中心とした緊急支援のため「難民を助ける会」などに対し、昨年同様、墓参用生花販売の収益金と合わせ、23万円を寄付させていただきました。
今年の施餓鬼法要は、各座への振り分けを厳密にしないで自由にしたところ、涼しい内にと思われた方が多かったせいか、午前中の二座が混み合い、せっかくお参りいただいても本堂に入ることができないで、書院でお待ちいただく結果になり申し訳なく思います。
また、法要と法要の間を自由参拝時間としたところ、ご用がある方などで、1時間着座して参拝することが出来ない方など多数の方がこの間に焼香・水向けをされました。
お盆のこの日、本堂に上がり、ご先祖様に対して焼香して手を合わせる。また、三界萬霊に対してお米と水を手向け、感謝の気持ちを捧げることは、それだけで大変有意義なことと思います。来年からも自由参拝時間を設けますので、時間を見計ってご来山いただきたく存じます。
墓参用生花の販売も640束で、午後は花屋さんのほうが品不足という状況でした。
後片付け後の反省会では、昨年と違い、全体的に見て大変よかったという意見が多く、今年のこの方法を定着させようとの考えでまとまりました。
役員を始めお手伝いいただきました皆様には暑い中、長時間に渡り誠に有り難うございました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。
恒例にしています施餓鬼会供養料の一部を寄付する件ですが、恒例の対人地雷撤去や大洪水に見舞われたパキスタンに、食料を中心とした緊急支援のため「難民を助ける会」などに対し、昨年同様、墓参用生花販売の収益金と合わせ、23万円を寄付させていただきました。
ご案内
秋の特別布教会
毎年、春と秋に行われております、本山布教師によります、法話会です。
今年は、善勝寺が会所となりました。当寺での開教は、平均して4年に一度のことですので、この機会に是非ご拝聴下さいますよう、謹んでご案内申し上げます。
今年は、善勝寺が会所となりました。当寺での開教は、平均して4年に一度のことですので、この機会に是非ご拝聴下さいますよう、謹んでご案内申し上げます。
記
日時 9月26日(日曜日)
午後2時よりの彼岸法要に続いて法話が始まります。終了は3時30分を予定。
場所 善勝寺本堂
本山布教師 臨済宗妙心寺派小山寺住職 中西東峰師
本山布教師 臨済宗妙心寺派小山寺住職 中西東峰師
本山布教師としての永年の経験、実績のある、ベテラン布教師さんです。仏教(禪)の教えをわかりやすく、また、堅苦しくなくお話しいただけるものと、期待致しております。
入場は無料ですので友人知人ご近所お誘い合わせてご来山さい
入場は無料ですので友人知人ご近所お誘い合わせてご来山さい
第二本堂(玄関・位牌堂)完成
今年春に始まった工事もほぼ完成しました。今後ご用の時は新しい玄関にお越し頂きインターホンを押してください。法要後の食事をされない方の控え室は原則としてこちらに致します。
また、玄関の戸は自動ドアにしました。「自動ドア」と書いてある所に軽く手を触れると開きます。自動ドアは便利ですけど、危険が伴います。特に子供さんには、戸袋に手を引き込まれないよう注意してください。
書院(客殿は)これまで同様、お斎き(会食)の場としてお使い頂きますが、椅子席になりました。一部屋の定員は、16名です。また、二部屋通して利用する場合の定員は、40名です。
40名以上になるようでしたら、他の料理屋さんをご予約願います。
次に、本堂への出入りは、施餓鬼など特別の行事以外は、新玄関からと致しますのでご了承下さい。
また、玄関の戸は自動ドアにしました。「自動ドア」と書いてある所に軽く手を触れると開きます。自動ドアは便利ですけど、危険が伴います。特に子供さんには、戸袋に手を引き込まれないよう注意してください。
書院(客殿は)これまで同様、お斎き(会食)の場としてお使い頂きますが、椅子席になりました。一部屋の定員は、16名です。また、二部屋通して利用する場合の定員は、40名です。
40名以上になるようでしたら、他の料理屋さんをご予約願います。
次に、本堂への出入りは、施餓鬼など特別の行事以外は、新玄関からと致しますのでご了承下さい。
編集後記
- 「善勝寺だより」72号をお届け致します。
- 工事中は、何かとご不自由掛けました。特にご近所の方には騒音などでご迷惑をおかけ致しましたことを、この場を借りましてお詫び申し上げます。
- 26日の彼岸法要並びに布教会の時は、布教師さんの控え室の関係で、茶礼は行いません。お帰りの際ペットボトルのお茶をお渡し致します。
- 彼岸には、墓参用生花の販売は致しておりません。当寺での販売は8月13日のみです、ご了承願います。
- 次号は、年末号として年内に発送する予定です。これには護持費のお願いと郵便振替を同封致します。お早めに納入いただきますようお願いします。
- また、来年年忌法要が当たっておられる家には、今年11月末に年忌法要のお知らせを郵送致します。
(弘道)