善勝寺だより|選ぶ時代の選ばれている寺『永代供養の善勝寺』どなたでも納骨できる、永代供養墓『個別納骨型合同船』

善勝寺だより

善勝寺だより

善勝寺だより 第110号

gou

令和2年3月10日発行
発行責任者 明見弘道
(2ページ)
善勝寺だより第110号

東光山ミニ法話


106号画

『菩提和讃』 妙心寺派布教師会現代語訳

今回から、善勝寺ではお通夜の時に読んでいるお経で「菩提和讃」正式名は「発菩提心空拳章」と言いますが、このお経を皆様にご紹介いたします。
 同じ臨済宗でも地域によって、よく読まれるところと、全く読まれない地域があります。広島の方では、法事の時「菩提和讃」はよく読まれますが、逆に「白隠禅師座禅和讃」は読みません。名古屋の方は、通夜の時「菩提和讃」を読むようです。
 私は広島生まれですから、この「菩提和讃」は子供の時からなじみのあるお経ですので、通夜の時読むようにしていますが、関東の方ではほとんど読まれていないようです。
 さて、この「菩提和讃」ですが、西暦1,800年頃、江戸中期、美濃羽島郡小熊村(岐阜県)一乗寺第10世月山紹圓老師が書かれたお経のようです。
白隠禅師とほぼ同じ時代の和尚様です。
 昭和50年代に一部改訂になっていますが、二百数十年脈々と読み継がれているお経です。

         注1
若(もし)し人(ひと)三(さん)世(ぜ)一(いつ)切(さい)の
 
  注2
仏(ほとけ)を知(し)らんと欲(ほつ)すれば
注1 三世=過去、現在、未来のこと。
  注3                  注4
法界性(ほつかいしよう)を観(かん)ずべし
注2 仏=真理を悟った人
  注5
一(いつ)切(さい)唯(ゆい)心(しん)造(ぞう)なりと
注3 法界性=宇宙の真理
  注6                    注7
衆(しゆ)生(じよう)おのおの仏(ぶつ)性(しよう)を
注4 観=心眼で観(み)る

受(う)けて生(う)まれしものなれば
注5 すべては私達の心が作りだしたものである
  注8
一(いち)念(ねん)不(ふ)生(しよう)に至(いた)るとき
注6 衆生=生きとし生けるもの

忽(たちま)ち仏(ぶつ)性(しよう)現(げん)前(ぜん)し
注7 仏性=仏心

老(ろう)若(にやく)男(なん)女(によ)もろともに
注8 一念不生=一瞬一瞬に起こる迷いの心がない

その身(み)が即(すなわ)ち仏(ほとけ)なり
 


現代語訳   妙心寺派布教師会による

 あなたが「ほとけ」のすべてを知ろうとするならば、まず安穏な心を見つけましょう。

 すべては心が造りだしているのです。
 人はそれぞれ「ほとけ」の心をいただいて生まれてきました。

 ひとたび「自我」を離れたとき、たちまち「ほとけ」の心が現れて、何人であろうと仏さまとなれるのです。

(つづく)

 

 

Copyright © Zensyouji. All Rights Reserved.